g’VINE Gin 新宿の不思議なジン

 バーは入ってみないと分からない

新宿の夜、密かな楽しみに訪ねるバーがあります。
JR東口の一角、狭い階段を降りる時にひと呼吸入れます。気取るわけではなく、気合を入れるわけでもなく、一軒目の店の世界を少しだけ横に寄せるためです。

決して超高級ではなく、安いバーでもなく。若いバーテンダーさんの魅力がいっぱいに感じられます。以前は寡黙な女性バーテンダーさんがいい雰囲気を醸していたこともありますが、彼女は系列店に移っています。

バーの魅力は、入ってみなければわかりません。それぞれに個性があり、その個性を楽しめる余裕が自分にあれば、バーでの時間は格別になるに違いありません。しかも、バーのカウンター後ろに並ぶボトルの美しさといったら、眺めているだけでうっとりするほど。たまりません。

 バーの魅力は専門知識と会話

私たちの前には30歳前後の爽やかなバーテンダーさんが付いてくれました。
竹鶴の話題で、日本酒の竹鶴までまな板に上げて盛り上がった後、次のチョイスは彼に任せてジンをもらいました。
g’VINE Gin
そこで出してくれたのが「g’VINE Gin」
なんと、あの独特のジンの香りがありません。
フランス産で、白ぶどうから造り、ハーブを8種類加えたお酒だそうです。
実は私はあの独特のジンの香りが大好きなのです。
ところが、それがない。かなりの衝撃を受けました。

でも、これってジンなの?という疑問も…

洋酒の世界は深い。
特に洋酒のプロとしての彼の知識と、私の好奇心への対応とに感心しました。
こんなバーを知っていることを、いくらか鼻にかけながらの帰途は、いくらか大目に見てくれることを期待します。