折原商店 門前仲町・角打ちの有名店

正月気分がかすかに残る頃、門前仲町の午後三時。
この街は、選んで飲み食いするには決して苦労をしないほど飲食店が揃っています。しかし、15時だと、簡単には相談に乗ってくれません。

門前仲町 (1)
先ずはせっかくです、深川不動尊にお参りしましょう。
深川不動尊は成田山の東京別院。真言宗のお寺です。
参道入口には、謹賀新年の横断幕がまだあります。
平日というのに、皆さん信心深く閑散とはしていません。私のように、ツイデという人は多くないでしょうね。
お供えされた線香の香りが心地よい程度に漂っています。

実は、この参道に有名な酒屋さんがあります。
そうです、15時であろうと簡単に酒呑みの相談に乗ってくれる、角打ち(かくうち)で人気の酒屋さんです。

「折原商店」
当然この日も、15時30分には何人かが入っていました。
入口にも日本酒ケースを伏せ、すでにテーブルの用意はできていて、店内は中央にどーんと構えた大テーブルもあります。
知らないで中を覗き込んだだけでは、立ち飲みの居酒屋と間違えるはずです。

門前仲町 (5)

奥の冷蔵庫は自由に見ることができます。しかも大変な数の品揃え。
飲みたい銘柄をそこから自分でカウンターまで持って行き、グラス(110ml・50ml)を選んで注いでもらうか、または徳利で燗をつけてもらう。

久しぶりに「亀泉」という高知のお酒を見つけました。地酒がこれだけ並んだ景色はみごとです。
さて、残念ながらグッと堪えて、そっと店を出ることにます。少し暖かくなる季節にまた来ますよ。まだ歩き足りませんからね。
16時頃になれば、お店の選択肢も増えることでしょう。