沖縄タウンで立ち飲みバル しゃけスタンド

この記事の目次

 立ち飲みバル しゃけスタンド

京王線代田橋駅の周りには、ゆっくりと腰掛けて食事をできる店舗が少なく、弁当を売っている店が、今も街の規模以上にたくさんあります。昨年、駅前商店街から持ち帰りの揚げ物専門店が撤退した後に、チェーンの串焼き店が開店して、いくらか様相を変えつつあるところです。

北海道から直送の鮭を美味しく食べさせてくれる店として、今は結構知られるようになった人気店の「しゃけ小島」さんが代田橋駅から徒歩3分ほどの沖縄タウンの中にあります。その隣に姉妹店として2016年の暮れ近くなってオープンしたのがこの「しゃけスタンド」さんです。

しかし、この街も物販店が減り、飲食店が増える。
その傾向は他と変わりません。
かねてから興味があったものの、やっと先日になって「しゃけスタンド」さんに寄ってみることができました。

 酒呑みの根っこを掴む

ガラリとドアを開けると、カウンターの真中にはおでんがありますよ。静かに湯気を上げる出汁の中に浸かって一息ついているようです。
十四代・鬼夜叉
壁のメニューを見ると地酒も何種類か置いていて、しかも、並んでいる銘柄はなかなかです。
今は手に入りづらい山形の「十四代」。
新潟は佐渡の北雪酒造から出している「鬼夜叉」の純米・赤鬼。

東京の石川酒造「多満自慢」からの別銘柄「紅龍」純米吟醸無濾過生原酒。

「鬼夜叉」は遠心分離という、搾らないで漉す新しい製造方法に挑戦して、一昨年あたりから発売されています。さらに加えて4種の「鬼夜叉」を発売しているようです。

「十四代」は本生原酒です。この希少品の「十四代」の銘柄を、以前の記憶を掘り出しながら試してみるのもひとつの手ですね。
酒の楽しみ方を探るのもカウンターでの立ち飲みの基本。私にはここの環境は理想的です。
まずはひとしきり店内を見回して最初の1杯を選びましょう。

 紅龍 純米吟醸無濾過生原酒

前記事で紹介した「鬼夜叉」「紅龍」をいただきました。
紅龍純吟無濾過生原酒 (1)

いつも、酒との出会いは計算ずくでやって来るものではありません。そしてこの日もその出会いには感謝しなければなりませんね。

紅龍 純米吟醸無濾過生原酒
  • 麹米 50%
  • 掛米 60%
  • AL  16~17度
  • 日本酒度 -3~0
石川酒造株式会社。
「多満自慢」で有名な東京の福生にある酒蔵です。
なるほどの、無濾過生原酒。
このところ無濾過生原酒という状態で出荷することは結構人気があって、多くの酒蔵から出されています。紅龍純吟無濾過生原酒 (2)
この紅龍、口当りは甘いですが、力強さをしっかりと主張しています。近頃流行りとは言え、「無濾過生原酒」の魅力と価値は、酒蔵まで行かなければわかり得なかったのに、こうして普段に口にできることは、今現在なればこそ。
こちらのしゃけスタンドでは1杯が90mlくらいのお洒落なグラスでした。案外これくらいの量が一番いいかも知れません。

 鮭の珍味を味わう

忘れないようにこれだけはお伝えしておきましょう。
「めふん」
昔から珍味のひとつとして、酒の肴に重宝されてきたものです。
改めて調べてみると、「鮭の腎臓(背わた=血合い)と塩」で作る酒呑みの宝物のような存在で、鮭1匹からお猪口に1杯くらいしかできないそうですから、言わずもがな。

さすが「しゃけスタンド」というだけに、この「めふん」を置いています。

当然、日本酒に合わない訳がないと、私の前に登場です。
いつものことながら、夢中になるがばかりに、写真はありません。
どんなお店も、自分の得意分野をどう生かすかが生命線です。

これを勘違いしている店は苦しむことになり、生かしきった店は存在感を増していきます。

「しゃけスタンド」
これからどう研いで行くでしょうか?
沖縄タウンの中での沖縄との関わりはどう折り合いをつけていくのでしょうか?
楽しみですね。

コメント

  1. オブナイ より:

    行きたい