ホッピー 庶民の味方の正しい飲み方

 歴史をちょっと

ホッピー人気が私の想像以上に続いています。
1980年代の初め頃、私のいた店でも扱っていました。
しかしその後20年ほど、表舞台からは消えます。

元々がノンアルコールビールとして造られたと言います。
ビールが高級飲み物だった時代にその隙間を狙ったように、焼酎をホッピーで割って飲むことを始めた人たちがいたそうで、そこから最初のブームが生まれたそうです。その当時は飲みにくいと言われていた「粕取り焼酎」がよく使われたようです。

その後1980年頃にピークを迎えたものの、折悪しく「サワーブーム」がやってきます。残念ながら、サワーブームには乗れず、約20年間は冬の時代。ところがその20年の間に、徹底して品質の改善を続けたそうですから、頭が下がります。

2000年頃にノンアルコール・ビールのブームが訪れたことも、ホッピーの復活に味方しました。

ホッピーはアルコールが0.8%であるため、清涼飲料水の扱いになります。正確にはアルコール0%ではありませんので、低アルコール飲料です。今でこそ、ノンアルコールビールは0%が当たり前ですから、そこが少し違います。
ノンアルコールビールが注目された頃、私は何種類かを集めて、飲み比べたことがあります。もちろんホッピーも忘れず、アイテムに入れました。
あくまでビールに代わる飲み物としてみたわけですが、私にはホッピーが一番美味しかった。しかも群を抜いて。

ホッピーのメーカーさんが「ノンアルコールビール」として味にこだわったということがわかる気がしました。

1980年頃に、私がたまに飲んだホッピーと今のホッピーでは明らかに味が違うということなのですが、その違いがこの美味しさを現しているのでしょう。昔の味はよく覚えていませんけど…美味しいと思って飲んだことはなかったです。

以前は、ビールより安く飲めるホッピー(焼酎のポッピー割)だったのが、今では焼酎とのセットで400円~500円が中心で生ビールと変わりません。「安いから」というスタンスからは違って、別の需要になったと考えた方が正解です。よく言われるのは「プリン体ゼロ」ということを気にして選んで飲んでいる方が多いのも事実です。

ただし、ホッピーをそのまま6本飲めばビールの350ml缶を1本飲んだのと変わらないアルコールを摂ったことになりますので注意です。

 ホッピーの正しい?飲み方

ホッピーのメーカーさんはホッピービバレッジ株式会社さんです。

ホッピービバレッジ株式会社さんホームページより引用

ホッピーの飲み方
三冷(さんれい)
ホッピーのおいしい飲み方。ホッピー・焼酎・ジョッキの3つをよく冷やすこと。 昭和40年代後半ごろ発明されたと伝えられる。
① ホッピーと甲類焼酎(25°)をよく冷やし、ジョッキは冷凍庫で凍らせてください。
② 焼酎、ホッピーの順に注いでください。黄金比率は1:5。泡が立つように勢いよく注ぎ、かきまわさないのがコツ。アルコール約5%のホッピーになります。
※氷を入れると風味が損なわれます。くれぐれもご注意を!
どう思いますか?
今、ほとんどの居酒屋ではこんな出し方をしません。
もちろん私がいた店でも右に同じというところでした。
飲み方の好みは人それぞれですから、自分の飲みたいように飲めばいいのです。しかしどうでしょう、上記のような飲み方をしたことのある人が現在どれほどいることか…
実は今でも、私がたま~に飲むときには、その店の従業員さんに「氷入れないで!」とお願いします。
現在の飲み方の主流は、必ず氷を入れます。そして焼酎はたっぷりと入れます。途中で焼酎を足して、ホッピーを追加で入れ、1本で3杯は飲もうという飲み方です。

しかし、私の感覚では、これではホッピーになりません。敢えて言えば、美味しいとは思いません。

これは提供する店側に問題があるのです。
メーカーさんの推奨する飲み方の提案すらしませんし、もしかしたらそれさえ知らないケースがほとんどではないでしょうか?
メーカーさんの意図は、ビールと同じアルコール度数にして、しっかりと泡を立てて飲んで欲しい、ということです。
メーカーのホームページから販促用に提供されている画像を貼っておきます。

3年ほど前になりますが、ある埼玉の居酒屋さんで他のお客さんにホームページのような出し方をしていたのを見て、思わず私も注文してしまったことがあります。めったにホッピーを飲まない私ですが、ずっと前から私はその飲み方です。

泡まで美味しく感じます。

私がいた店のお客様で、一人だけこの「正しい」飲み方で飲んでいた方がいます。しばらく前に紹介した「恵比寿・たつや」のオーナーさんです。
「ホッピーはこうですよねえ!」と二人意気投合して話したのを、今でもよく覚えています。

恵比寿 たつや 恵比寿の老舗やきとり店の力