大分県緒方 水車と吉良酒造の煙突

 豊後竹田から緒方

大分市で酒蔵に寄ってみたいと話した際に、市の職員の方から勧められたのが、豊後竹田駅から2駅大分寄りの緒方駅近くにある造り酒屋でした。
浜嶋酒造さん。
大分に来る前から気になっていた酒蔵だったので、この言葉は力になりました。

「よし、竹田からの帰りには寄ってみよう!」

昨夜の懇親会の竹田美人が、頭の中でまだ目を覚ましてないのに、その竹田美人の醸造元に行こうというのです。
幸いに今日も晴天。ゆるりと酒蔵を回るには絶好の日和で、早すぎず、遅すぎずの出発にしました。電車が走り始めれば10分余りで到着です。応援隊のメンバーとも別れ、私は緒方駅で下車です。
下調べでは浜嶋酒造さんは駅から1kmほど。そのお隣には吉良酒造さんという酒蔵もありますから、楽しみは倍増。歩いても15分もあれば散歩がてらに到着のはずです。
ところが道を間違えたお陰で、田園風景をたっぷりと満喫できることになったのはお愛嬌。頭の上では大きな輪を描きながらあの声を上げて鳶が舞っています。何年かぶりの見渡す限りの秋の景色でした。

 緒方井路

かなり遠回りをすることになったのですが、浜嶋酒造さんへ繋がる道へ出ると、何かリズミカルな音が聞こえてきます。
水車です。
これほどの現役の水車を見るのは随分しばらくぶりのような、もしかしたら初めてのような、定かな記憶にありません。この緒方という町は水の豊かな町だということが分かります。

緒方井路と名付けられた疎水で、日本の疎水百選に名を連ねる水路に据えられた水車。「疎水」とは小さな運河や農業用水などのために新しく開削した水路のことだそうですが、これほどの水路を作り上げた技術や人力には改めて感心するばかりです。

先ほど緒方駅に掲げられた観光案内には、近くに名所の滝もあるようですから、竹田と言い、この緒方と言い、この地方は大きな水系の一環にあるのでしょう。水の豊かな町の景色は想像すら追いつかないものでした。
この疎水をもう少し登ると浜嶋酒造さんが、たぶん見えてくるはずですが、その前に吉良酒造さんが水路の先に姿を見せてくれました。

 吉良酒造

こちらは私の中では全く知識にもない酒蔵で、こればかりは申し訳ありません。随分と歴史を感じさせる佇まいはみごとです。
主銘柄は「丹誠」。ガラス越しに玄関の中の様子だけ見させてもらって、浜嶋酒造さんを訪ねることにしたのですが、振り返っての煙突を含めた吉良酒造さんの全景が本当に魅力的でした。
明治4年創業だそうですから、150年近くになります。
あとで確かめると、丹誠の他にも売りの銘柄がありました。
花御前 純米吟醸 料理に合うように香りを押さえた吟醸
ゆすら桃 純米酒 超甘口低アルコール -70
九州と言えばどうしても焼酎と考えてしまうのですが、こちらは日本酒中心の酒蔵です。
前方には浜嶋酒造さんと思われる暖簾が見えてきました。