2018秋田の酒きき酒会in東京品川 その5

秋田の酒きき酒会もここまで来るとそこそこに出来上がってきました。一度口に含んだ酒を喉に流し込まず、用意された吐き器に戻すのは私には決意が必要で、幸いこの後が仕事でないのを良いことに、注いでもらったお酒はみんな残さずいただいています。
当然にその報いで、味の印象をしっかりと覚えていられなくなるのもこの頃で、更にいくら勝手にセンサーが焦点を合わせてくれるとは言っても、撮った写真のピントは甘くなってぼんやりも多くなっています。
と、少し言い訳を聞いてもらって先へ進みます。

 阿櫻酒造株式会社

早い時間に周った「春霞」さんと同じく、桜の季節になると思い浮かぶのが「阿櫻」さん。
阿櫻特別純米無濾過生原酒中取り限定品
パンフレットには「絶対エース!旨味と酸のバランスをお楽しみください」とあって、この「絶対エース!」というのは余程の自信があるからのことでしょう。
・ 使用米   秋田酒こまち
・ 精米歩合  60%
・ 使用酵母  協会901号
・ アルコール 17度
・ 日本酒度  +5
・ 酸度    2.1
・ 小売価格 2,800円(税抜)/1.8L
確かに重厚感もフレッシュ感も、そしてこの酸度も、私には非常に魅力的な一品です。
阿櫻酒造株式会社ホームページより引用:
秋田酒こまちを60%精米し、協会901号酵母仕込の特別純米生原酒。米の旨みが楽しめつつ、キレのある飲み口喉越しは、どこか懐かしいラムネのような感覚。

私にはこの「ラムネのような感覚」という部分は記憶に戻ってきません。まあ、これは既に飲み過ぎで判断できなかったということになりますので、ご勘弁ください。次にチャンスがあれば、飲みすぎる前にじっくり試してみたいと思います。

阿櫻純米吟醸無濾過生原酒美郷錦
・ 使用米   美郷錦
・ 精米歩合  50%
・ 使用酵母  秋田酵母№15
・ アルコール 16度
・ 日本酒度  +1
・ 酸度    1.7
・ 小売価格  3,400円(税抜)/1.8L

パンフレトには「華やかフルーティ」とあります。前の限定品以外は全て無濾過生原酒で酒米と酵母を変えて4種類が出品されていたうちのひとつです。価格は2,600円~3,600円でラベルは同じデザインで文字の色だけ変えています。

このチャレンジは本当に面白く、酔っ払う前にひとつひとつ順番に試してみることができれば明確な違いを楽しむことができたかも知れません。夜の二部の会ではこれに加えてもう1種が参考出品される予定らしく、蔵元の心意気とでもいうのか、やはり未来に目を向けながらの酒造りをしていることを知ることになりました。
・ 特別純米吟の精-秋田美桜酵母
・ 純米吟醸秋田酒こまち-AKITA雪国UT-2酵母
・ 純米吟醸美郷錦-秋田酵母№15
・ 純米吟醸雄町-AKITA雪国UT-1酵母
・ 純米大吟醸山田錦-協会1801酵母

 高清水・秋田酒類製造株式会社

私にはお馴染みの高清水さんです。
今回は海外への輸出について伺ったのですが、今現在積極的には取り組んでいないようでした。

ラインナップは高価なものから珍しいものまで様々で、私の求めるお手軽なものまで並んでいます。

高清水上撰辛口本醸造
・ 使用米   美山錦他
・ 精米歩合  麹米60%、掛米65%
・ 使用酵母  協会601号
・ アルコール 15.5度
・ 日本酒度  +6
・ 酸度    1.3
・ 小売価格  1,808円(税抜)/1.8L

パンフレトには「~お燗にオススメ!~甘さをおさえながら、日本酒の旨さを追い求めた自慢の本醸造です。」とあります。まさに簡潔で明快なキャッチフレーズ。内容もこのフレーズのままで、私には極めて好みの、価格からも日々の生活の中にいてくれる庶民の味方のお酒。

世の中の高いお酒はお金さえ用意すれば手に入る。
安いお酒で値段なりの味は案外簡単に手に入る。
しかし、「これは旨いね!」と思わず声に出る2,000円を切るお酒は珍しいのです。
ここに力を入れて欲しいのに、大手はむしろ安い紙パックを大切にしているようにも見えるし、私としては複雑で言い表し難い心もち。
高清水さん、ありがとうございます。