2018長期熟成酒ルネッサンス その2

 帝松 松岡醸造株式会社・埼玉

大変な人波をかき分けてブースを覗き込むのにも勇気が要りそうな状況です。目印になるようなノボリはないので、遠くから見え隠れする酒瓶を頼りに回っています。

帝松さんは1853年創業だそうですから、165年の歴史があるということになります。これまで私は「帝松」という名前くらいしか印象がなかったのは申し訳ありません。今回はしっかりと頭に残りました。

帝松吟醸・土蔵10年熟成酒
以下、蔵元ホームページより引用:
土の蔵で10年間熟成させた吟醸酒です。
(中略)
古酒としては非常に飲みやすく、古酒があまり得意でない方にもオススメです。土蔵は年間を通して涼しく、ゆっくりゆっくりと熟成が進みます。そのため綺麗な味わいとウィスキーのような熟成香が特徴的です。

ボトルもウィスキーを思わせるようで、10年熟成の先入観よりも味は飲みやすく感じます。「ほんとに10年?」と思わず返してしまった言葉は正直です。透き通った淡い色合に引き込まれるようなところが、私には殊の外素敵に見えます。
きっと忘れることはないでしょう。

 村重酒造株式会社・山口県岩国

今回は千葉の木戸泉さんのことは詳しく記しません。しかし、この村重酒造さんと木戸泉さんのブースは隣同士で、燗酒はお互いに協力しながら提供してくれました。

金冠黒松(村重酒造さん)のハッピを着て同じテーブルの徳利の横には「木戸泉」の名が入ったぐい呑があります。

日下無双生酛純米60協会八號酵母
以下、蔵元ホームページより引用:
熟したイチゴのような香りとヨーグルトのような酸味が特徴。飲みつけるとクセになるお酒です。お燗するとさらに独特の風味が楽しめます。
アルコール度数 16~17
精米歩合    60%
日本酒度    +2.5
原料米     西都の雫
酸度      2.7

説明にあるように燗をしていただくと酸度の2.7も含めて、ぐっと柔らかくなり、落ち着いた酸味がまた魅力的。
今回の出品は醸造年度2015年とパンフにはありますが、瓶には26BY。

並んで出品されていたのは「日下無双純米原酒80協会八號酵母」で、どちらも個性的で負けず劣らずの出来栄えです。こんなお酒を自宅に両方並べて飲み始めると、幸せな思いと同時に、あっという間にはまり込んでしまう自分が見えます。注意注意!注意が必要!

Joker(BOURBON BARREL)
同じく村重酒造さんのお酒です。これは清酒の分類には入りません。
こちらについては詳しく聞くことができなかったので、以下のホームページからの引用を参考にしてください。
原材料名   米(国産)・米麹(国産米)・醸造用アルコール
アルコール分 31度以上32度未満
精米歩合   70%
内容量    200ml
日本のお酒の製法と西洋のオーク樽熟成を融合させた、名杜氏の遊び心が香るまったく新しいお酒です。
バーボンを彷彿させるスモーキーなフレーバーと米麹が醸し出す、刺激的でお奥深い味わいを心行くまでお楽しみ下さい。
個性的なスモーキーフレーバーなので、燻製料理や、サラミ、ナッツ類との相性が抜群です。逆にお刺身など生の魚介料理とは、喧嘩してしまうみたいです。
こちらは試飲できませんでした。写真に収めることもできませんでした。

アルコール度数が31~32度というとんでもない造り。ジョーカー(Joker)の名前の通りのお酒だということになるのでしょう。

隣の木戸泉の燗の注文が入ると、村重酒造さんが「ハイこちらですね!」と言いながら、徳利で温めてくれます。なんとも不思議な光景ではありますが、同じ研究会の仲間同士なんだなあと思えて、嬉しくなります。
もちろん木戸泉「afs(アフス)」も試飲させてもらったのでご心配なく。
ありがとうございました。