2018長野の酒メッセin東京品川 その5(おまけ)

 スパークリング日本酒


泡泉花
・武重本家酒造株式会社
・ アルコール度 4
・ 日本酒度   -70
・ 精米歩合   70
・ 使用原料米  長野県産米
・ 価格     680円(税抜)/300ml
御園竹、十二六と同じ酒蔵の商品です。
試飲はしませんでしたが、宮城の一ノ蔵さんの「すず音」と同じタイプのお酒だということは分かります。大手では松竹梅さんの「澪(みお)」がCMに力を入れていることがあり、ドライのタイプも今では発売されています。
低アルコールの薄にごり微発泡酒、時には微発泡よりも強めに造っているところもあるようですが、全体としては同じカテゴリーと捉えて良いはずです。

一ノ蔵さんも発売当初から、そして今も「女性向けに」というコンセプトで長く続けてきています。

たまゆら スパークリング純米酒・橘倉酒造株式会社
・ アルコール度 8
・ 日本酒度   -80
・ 精米歩合   70
・ 使用原料米  一般米
・ 価格     700円(税抜)/300ml
橘倉酒造さんのHPから引用:
発泡性純米酒『たまゆら』は瓶内醗酵させた新しいスタイルの日本酒です。アルコール度数8%と体に優しく、甘酸っぱく爽やかで、ちょっぴり刺激的な味わいは、世代、年齢を問わずご愛飲いただけます。

「すず音」「澪」と同様にこの「たまゆら」は私も店舗で扱ったことがあります。暑い時期などに女性のお客様の乾杯酒にお勧めしたり、日本酒の苦手な方にお勧めしたりしました。しかし、300mlで仕入値が700円ほどのお酒となると、飲食店で扱うにはかなり厳しい面もあるため、常時置いておくにはやはり難がありました。

長野県酒造組合さんより:2018長野の酒メッセ出品出展リスト

 女性向けのお酒

最近ではワインのような味わいに造った日本酒も多くの酒蔵から発売されています。「ワインは好きだけど…」という方や「日本酒が苦手」という方などを対象に、いやむしろ女性を対象の中心にして、各々の蔵が工夫を重ねて商品化しているのがほとんどです。

今年の長野の酒メッセでも、多くのブースで「女性向けに造りました」という商品をたくさん見かけました。通常のアルコール度だったり、それほど甘くなかったりといろいろです。

あるブースで「失礼ですけど、売れてますか?」と聞いてみました。
「ハイ、売れてますよ」
「そうですか…」と疑い深そうな返事をしてしまいました。
「デパートでは女性のお客様がよく買っていってくれます。」
「それはいいですね。私も女性向けのお酒ですよとそういったお酒を店で売ってきましたが、ほとんどリピートがないんですよ」と答えると。
「日本酒の苦手な人も対象なんで」と話してくれました。

 日本酒の苦手な人向けのお酒

いろいろな工夫やチャレンジがあるもので、これほどに造り手側は苦労をしながら商品開発をしています。先ほどの話はやや噛み合ってないよいうにも思えるのですが、真剣に取り組んでおいでのことが伝わってきます。

私が感じることは「自腹で飲むお客様と直に接している人の感覚を、案外に日本酒の蔵元は気にしていない」ということです。もちろん全部の方たちではありません。

私が長く居酒屋で仕事をしてきて、お客様と接しお酒をお勧めしてきて感じることは、リピートがあるものこそ売れているものだということです。有名だからとか、希少品だからとかの理由ではリピートはありません。

更に日本酒について言えば、「リピートのある日本酒はみんな本格派だ」ということです。薫香が華やかに立つ吟醸酒や特別な造りの日本酒は、試しに一度飲んでくれることはあっても、繰り返し度々に飲んでくれることは本当に稀です。辛いや甘いではなく、端麗や濃醇という差でもなく、もちろん高価な酒ではなく、お米の味を大切にして毎日飲み続けても飽きの来ないお酒がリピートされます。

居酒屋が生き残るにはお客様の来店のリピートにかかっています。八百屋さんでもどこでも毎日売れる商品を大切にしているお店が一番のはずです。
「女性向けのお酒として造っています」という名目で私が売ってきた日本酒は、先ずリピートがありませんでした。
「どういうタイプのお酒がお好みですか?」ときいてお勧めしたお酒の方が、遥かにリピートしてくれます。売れる日本酒造りを知っていれば誰も苦労は要らないでしょう。しかし、だからこそ本物、本格派というお酒を手に入れやすい価格で提供することが基本であり、スタートのように思えてなりません。
日本で2番めに酒蔵の多い長野県。これからも目が離せません。