2016年 吟醸新酒祭り 有楽町 その2

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 天鷹吟醸「黒吟」

試飲会に出かける度に、やはり新しい出会いを期待してしまいます。
私が少し捻くれているからかもしれませんが、その対象に高価な酒はありません。
日常の需要になる日本酒。
家庭の晩酌に選ばれる日本酒。

日本酒のシェアが復活するために大切なことはこのことで、「特別」ではないということが重要だと私は考えています。当然のようにメーカーも常に探っていることでしょう。

高価な吟醸酒を世に送るために努力を重ねることで、日常需要の日本酒が増えるとは、私にはどうにも思えないところです。日本酒に興味があまりなかった人に、改めて知ってもらう切っ掛けを作るのが吟醸酒の役目だと考えるのだとしたら、何かにつけ吟醸は優れているという傾向に左右されるのは果たして役目になっているのかどうか、私には疑問に思えます。

  1. この一杯を楽しむための特別な日本酒
  2. 食事と一緒に味を引き立て合う日本酒
  3. 盃を重ねても飲み飽きない日本酒
こんな分け方をしてみてはいかがでしょうか?
それと価格をどうリンクさせるか。
そして世間一般にどう受け入れてもらうか。

天鷹 吟醸「黒吟」

画像のピントがずれていることはご勘弁願います。この会で出品されていた栃木のお酒。
原料米 :五百万石
精米歩合:58%
アルコール度数:15.0
売価  :2,300円(税別)/1.8L
日常酒にするにはやや割高かもしれないです。
しかし、2,484円で提供してくれるお酒の中では、嬉しい内容ではないでしょうか?
「コクがありながらも喉ごしがよく…」とある説明書きに頷けます。
「冷やでも燗でも季節に応じた飲み方」も魅力ですね。
こういった努力をされている蔵元さんに感謝です。

画像の鮮明なパンフの画像も追加しておきますので、参考にしてください。