諏訪浪漫ビール

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 諏訪浪漫に馳せる思い

すでに今年の春のことですが長野県諏訪の「諏訪の春の飲み歩き」に参加するのに、意気揚々と新宿駅で特急あずさに乗り込んだ時の話です。

前の座席の後ろにある網ポケットに案内のパンフレットがありました。長野までの車中のお楽しみメニューが満載で、これも旅行としての愉悦を盛り上げてくれる力強いアイテムです。

新幹線などでは、走る距離が長いせいか、私が知る限りそれほどの地元感はなく、車内販売にも特に魅力を覚えたことはありませんでした。しかし、「特急あずさ」の案内は長野中心に夢が広がる内容でした。

そうは言っても、私が引き込まれるのは残念がらスウィーツなどではあり得ないし、同行者と興味を持ったのは「諏訪浪漫ビール」でした。

どちらかというと、昼よりもまだ朝に近い時間だというのに、目が向くのはアルコール、申し訳ありません。早く車内販売のワゴンが来ないかと、2人で心待ちにしながら、しばらく過ごすことになりました。ところがこんな時は5分が30分にも思えるほどの待ち遠しさ。人の思いというのは勝手なものだと、改めて思い知ることになりました。

 旅を彩るその地の出会い

そうこうしている内にやって来た車内販売のワゴン。

「コレはありますか?」とメニューを指し示しながら聞いて、やっと手に入れることができたのです。

これから諏訪へ向かおうとする我々の前にある「諏訪浪漫」
車内販売で400円/350ml。いわゆるクラフトビールと考えれば安い方かも知れません。先ずは目覚めのビールということにしていただくことにしました。
諏訪の酒蔵、麗人酒造が造っているビールでした。

この酒蔵には、午後に訪れることになるのですから、日本酒との出会いもまた折り重なっての楽しみになります。

仕込水に自社井戸の霧ヶ峰高原の伏流水と上諏訪温泉に湧く温泉水をブレンドしたそうですから、かなり珍しい造り方だと考えた方が良さそうです。そしてそこに二条大麦の麦芽(モルト)100%で醸造したビール。
味の具体的な感想は今思い出せないのでご勘弁願います。

 アルトタイプのビール

缶に書いてある「アルトビール」という言葉に引っかかりました。
これまで聞いたような聞いたことがないような…
そこでネットで調べてみると以下のような記事がありました。
ビール小話:より引用
古くて新しいアルトビール
アルトビールは、ドイツ西部の商業都市デュッセルドルフで19世紀中頃から造られている個性的なビール。アルトビールの「Alt」はドイツ語で「古い」という意味ですが、ビールが古いという意味ではありません。南ドイツから発信され、ヨーロッパ中に伝播した「新しい」ラガービール製法よりも醸造方法が「古い」ことに由来しています。むしろ新鮮さが何より重視されています。比較的高温な 15~20度で発酵させ、熟成は低温で行われます。色は赤銅色で、アルコール度数は日本の一般的なビールと同じ4.5%前後。濃厚な麦芽の風味と、後を引くホップの苦味、クリーンでみずみずしい味は日本人好みでしょう。
私がアレコレ調べた言葉より分かりやすいでしょう。まさにここに書かれているような感じでした。
この諏訪浪漫のアルコール度数は5%でしたが、それは今風。
「色は赤銅色で…濃厚な麦芽の風味と、後を引くホップの苦味、クリーンでみずみずしい味」という表現を目の当たりにすると、まさにその通りでした。
諏訪を訪ねる前に、道行きの特急列車あずさで出会った諏訪のビール。

まさに名前の如くに、これからの諏訪での時間に「浪漫」を感じさせてくれるビールでした。

麗人酒造株式会社

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http://www.reijin.com/brandstory/beer.php