マンゴーのビアカクテル Orion Tropical collection

季節柄だけでなく、ビールや発泡酒の新商品が次々とスーパーなどの冷蔵庫に並ぶのを見かける。酒税法の改正(変更?)でビールの規制が緩んだこともあって、メーカーも忙しいことだと思う。

そんな折、オリオンビールから発売されていた商品を見つけた。

オリオン トロピカルコレクションというシリーズがあって、そのシリーズから沖縄産のマンゴーを使って数量限定で発売されたものだった。
ビール類の爽快なのどごしと、沖縄産マンゴーの香り豊かな甘さが調和した、沖縄ならではのビアカクテルです。
オリオンビール+アサヒビールの共同開発
ホームページには鮮やかな画像とともに、商品が紹介されている。
・ アルコール 5.5%
・ 果汁    0.1%
フルーツのフレーバーを効かせた「ビール」ではなく、種別は「発泡酒」。
果汁0.1%とは言うものの、味のバランスは非常に良くできていて、まさにビアカクテルとしての位置づけに納得してしまう。

普段はこういう類の飲み物は飲まない私が、夏の一夜に試してみるかと買い求めたわけだが、夜というよりも休日の晴れ渡った空の下で昼間に飲む方がピッタリときそうだ。ビールを飲み慣れなかったり、苦手という人にもこれはビールの主張が薄く、問題なく飲めそう。

しかし、こんなビアカクテルを飲んだからと言って、ビールに不案内だった人がビールに興味を持ってくれたり、ビールを好きになってくれるとは全く思えない。やはり店舗の冷蔵庫に並ぶバリエーションを増やして、他社の商品に手が伸びるのを減らそうというのがメーカーの本意なのだろうか。

シェアの争奪という形であっても成長を続けなければならない企業の宿命とは本当に苦しいことだと感じてしまう。
そうは言っても、楽しみを次々に提供してくれることには素直に感謝するしかない。これも酒好きの宿命として、まだ他にないのか!と新しい飲み物を求めてしまう心をしっかりとクスグッてくれるのも確かなこと。
それは常に行ったり来たりの堂々巡りになるだけかも知れないが、結局は戻ってくる場所(一番落ち着く飲み物)の心地よさが大切になりそうだ。