またまた千葉県産酒フェア 松戸観光案内所その1

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 第7回千葉県産酒フェア

早朝の土砂降りの雨から心配していたところ、昼前から青空が覗き始め10月27日(土)は予定通り千葉県松戸まで。

またまたの千葉県産酒フェアです。

私の自宅からは1時間余を要するのですが、この魅力には簡単に引き下がるわけにもいかず、顔を出させてもらうことにしました。
到着したのは14時を少し回った頃。雨のあとは夏日となり少し歩くと熱く感じるほどの陽気。今回の参加者もこれまで同様に多くなく、これだけの企画が勿体ない限りで非常に残念です。

もっと宣伝をすれば?と言ってみたところで紙媒体の配布は高く付きすぎるし、ネットでの発信も効果の程は見えにくいため、なにか協力したいいもちで一杯ではあります。

何しろ会場へは入場無料です。行きがかり上、手ぶらで出てくるのは幾分気が引けるとは言え、自分が気に入ったお酒を買い求めて帰ればいいだけなので何も持ち出しはないのです。しかも各ブースの担当の蔵人さんや酒屋さんとたっぷり話ができ、知らないことも聞き放題です。もちろん丁寧に答えていただけるし、蔵の様子も教えてくれます。

11月も24日(土)、25日(日)に第8回を開催するようですので、お近くの方はぜひ一度お立ち寄りください。

 岩の井一段仕込み

岩の井山廃純米吟醸一段仕込み
初手からこんなお酒に手を付けては先が思いやられるのは確かです。
本来は三段仕込みが普通で、蒸米や水を3回に分けて加えていくのですが、それを最初の1回だけのするのが一段仕込みです。
一段仕込みの詳しい内容は以下のホームページよりご確認ください。

酸度も高く私にはある意味ゴツゴツした感じもあって、このお酒の好みは大きく分かれるだろうな、というのが第一の感想です。練れた安定感というのは私には感じませんでした。しかし、これは他では見ない特色であり、アピールするには申し分なしです。

伺うと、1回きりで決めてしまうために量を造れないそうです。さらにその一度で味も決まってしまうために、かなり厄介な酒造りだとか。
非常に面白いけれど、2,300円(税込)/7200mlとなれば動かない商品かもしれません。でもこれは一度飲んでみる価値は十分にありです。

 甲子(きのえね)・株式会社飯沼本家

もともとは甲子正宗というブランドが中心だった蔵元。

甲子・貴醸酒スパークリング

私もこれまで何度か紹介しているのが「貴醸酒」。酒造りの過程で水を加える代わりに日本酒を使って仕込むやり方で造ったお酒です。だから大きな特徴で言えば「甘くて濃い」のが普通です。

「元々の貴醸酒をソーダで割ってもこの味にはならないんでしょうね」と私が知ったように聞いてはみたものの、その通りで味の微妙なバランスはかなり大変な思いをして造り出していることでしょう。

・ 価  格:670円(税込)/360ml

・ アルコール度数:10%

同じような酸度が高めで低アルコール微発泡のお酒は多いながらも、この甲子は10%とアルコールは意外に高く、しかも酸っぱくない。ひとつの個性として可能性は高いことでしょうが、この種のジャンルのお酒は頭打ちに思えます。

こちらの酒蔵もこの商品はチャレンジのひとつで、他にまだまだ本質に迫るお酒も多いと思いますので、次回試してみたいところです。