ちゃばら(CHABARA)の居酒屋・駿河屋賀兵衛

この記事の目次

 ガード下にできた新しい街

秋葉原から御徒町へ走る山手線・京浜東北線のガード下にしばらく前にできた商業施設があり、御徒町近くは「物作り」をテーマにした手作り工房などが中心の区画がある。
店舗ごとにそれぞれの専門に分かれていてひときわ見ごたえがある。個性的で素敵な店を構え、手づくり体験もさせてくれる時間を設けた店もあって、そんなことが好きな人には十分に楽しめる時間を提供してくれる。
子供の浴衣なども豊富に扱っている店はきっと夏に人気に違いない。
自作のスピーカーコードの専門店があるのには驚いた。

一方、秋葉原に近いところには「ちゃばら」と名付け、全国各地の名物や名産、珍味などを揃えた、むしろ酒好きを楽しませてくれる市場がある。
もちろん各地の地酒も並んでいて、その肴とともに垂涎の時間を想像しながら過ごすことができる。
ところがそんなちゃばら(CHABARA)の一角に2019年春、日本酒好きには更に罪づくりな店ができていた。

 駿河屋賀兵衛・塩辛と地酒の専門店

ちゃばらの中にはバラエティに富んだ素材から作った塩辛専門店がある。ここには以前からたまに顔を出しては棚を眺めて楽しんでいた。その店の名が「駿河屋賀兵衛」といって、元々が静岡のメーカーだそう。
そのお店が市場の奥の一角に塩辛と地酒のカフェ風居酒屋を出店していたのだ。各種の塩辛と一緒に地酒が揃っている。
これはなかなかの贅沢だろうと勝手に決め込んで入ってみることにした。

カウンターに6席ほどとテーブル席が4人×2。席数は若干違っているかも知れないが、カウンターはオープンなハイカウンターでイメージはカフェ。
テーブル席も同じくそのまま立呑でも違和感のない造りだ。
店全体が濃いブラウンで統一されていて、落ち着いた時間が流れている。
こんな雰囲気の中で、駿河屋の塩辛と一緒に好みの地酒を選んで注文ができる。しかも注文があれば地酒の燗にも対応している。
訪ねたのは5月の最終週だから季節としては申し分ない頃。
時間は16時より少し前。こんな時間からでも受け入れてくれる。
さあ、何からどのようにいただこう!

 駿河屋賀兵衛の神田万世橋店

実はこの「駿河屋賀兵衛」という店は神田万世橋の近く、昔の万世橋駅の跡地にあるのは知っていた。
かつての線路跡を改修して赤レンガのアーチ状のデザインが印象的なマーチエキュート(maach ecute)という商業施設に生まれ変わった場所だった。

駿河屋賀兵衛神田万世橋店
駿河屋賀兵衛秋葉原ちゃばら店
https://surugayakahei.com/ec/user_data/akihabara_chabara.php

塩辛を数十種類置いた居酒屋がそこにできたと話には聞いていた。
ある日、店の前を通ったことはあったものの入ってみるには至らず、この日まで過ぎていた。
ただ、このちゃばら(CHABARA)の中にある店舗はメニューのボリュームも軽めに変えて始めたのだろうと想像した。
縁かなと考えながら…

こうして私たちはカウンター席で料理メニューや地酒のボトルを眺めながら、ひとしきり手始めの選択に悩むことになった。

コメント

  1. オブナイ より:

    うわあ続き早く読みたい(>_<)。