ブラックニッカ リッチブレンド

 角ハイから始まって

リッチブレンド表

NIKKA RICH BLEND

鼻先を近づけると、微かに焦げたような樽の香と純粋なアルコールの香りが迫ってくる。口に含むめば、淡くビターチョコレートのような香りが主張してくる。
何とも小粋なウィスキーだ。
しかし、氷を加えてソーダで割ってみると、穏やかな甘みが広がった後に、殊さらに主張しなくなった香りと、芯の旨みが一体となって喉に落ちてくる。
ストレートで味わえば、個性も顔を出してくるが、ソーダに溶けこむと、これがまたいい。飲み飽きしないが、しかし、旨みを全面に湛えた優しいハイボールにきっとなる。

と、何かの偉そうな解説本のように書いてみました。

ウィスキーって、結構辛いんです。
日本酒と比べれば歴然です。そこに甘い香りをどう混ぜ込むかも、価値のひとつになると思います。
ハイボールがサントリーさんの「角ハイ」という固有名詞で代表され、一人歩きを始めた後に、他のメーカーは焦っているかのように追随しました。

人によってはハイボールといえば「角ハイ」しかないと思っている人もいれば、折角だからいろいろ試してやろうという人も出てきます。

ある時こんな人がいました。
「角ハイちょうだい。」
「申し訳ありません。うちの店はスーパーニッカだけなんです。」
「何だ、スーパーニッカか…」

好みもあるとは思いますが、この方はきっと、スーパーニッカの値段がサントリー角瓶の2倍だとはご存じなかったと思います。

 ソーダ割りの魔力

リッチブレンド裏書

私個人の好みは横において、ハイボールの楽しみは多種多様です。だから面白いし、奥行きのある楽しみ方ができます。

ただ「角ハイ」がひとつのブランドになったことは認めるとして、ハイボールの味わい方に制限はない、ということを知ってから楽しんでもらえれば、ウィスキーの良さが、もっと目の前でわかりやすく展開してくるように思います。

ウィスキーハイボールや、焼酎のサワーといった、ソーダ割りがかなり主流になってきたこの頃、酒(アルコール飲料)その物の旨さを求める人たちは、あまり現れなかったように思えます。

まあ、面倒くさく言うのはこの辺でやめて、単純に考えましょう。
ウィスキーはともかくとして、度数の強いアルコール飲料は敬遠されつつあります。それをそのままストレートや、オンザロックで飲む人は稀です。
中でもウィスキーはアルコール度数が40度前後。
元々は気軽に嗜むものではなく、ソーダ割りは適任でした。
ソーダが持つ独特で、かすかな甘味が、ソーダで割った時のベースの素材を柔らかく飲みやすくしてくれるのでしょう。

さて、ソーダ割りの良さは十分に理解するとして、ついついの飲み過ぎには注意したいものですね。

最後に。
芋焼酎をソーダで割って飲んだことがありますか?
私は減圧蒸留の方がよく合うと思うのですが、これを試してみない手はないですよ。
と、最後までお節介が過ぎたようです。