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板野酒造場「きびの吟風」
2019年に訪ねた板野酒造場は過去に紹介はしたが、銘柄の所感はその時何もお知らせしていなかった。
そこで、今回はその時に購入して自宅で楽しませてもらった銘柄の所感を紹介しようと思う。
あくまでその時の自分の感覚でしかないので、参考にしていただくのはありがたいが価値観の押し付けにはしたくないのでその点はご理解いただきたい。
紹介するお酒はすべて720ml 価格は税抜
きびの吟風 純米
きびの吟風
1,095円/720ml
・アルコール度数: 15~16度
・精米歩合: 60%
炊き上げたときのような米の香り
酸はやや控えめか 1.3?
日本酒度は +1くらいか
飲み飽きしなそうで燗に合うか
試しに燗にすると、香りの奥が深くなりやや蒸れた感がむしろ心地よくなる
これは燗でより生きる酒だろう
この飲み方の方がはるかに存在感が出てくる
山廃純米 桃太郎鬼退治
山廃純米 桃太郎鬼退治
1,364円/720ml
山田錦100%
・アルコール度数: 15度
意外と辛味を感じる
酸はそれほどではないが、燗を試した時の落ち着き具合はやはり山廃か
八割精米というだけに雑味なのか、味の複雑さと深さかなのかは意見が分かれるだろう
当然にきれいな酒ではないが、私にはこの無骨さは嬉しくありがたい
きびの吟風 限定蔵出し純米原酒
きびの吟風 限定蔵出し純米原酒
酒蔵店舗販売限定品
1,238円/720ml
・アルコール度数: 18度
・精米歩合: 60%
18度というアルコールの高さを意外に感じさせない。
なんと言っても蔵を訪問しなければ手に入らないという特別感が一番の魅力だろう。これも酒呑みの心をくすぐる肝というところ。
きびの吟風 極純米吟醸雄町
きびの吟風 極純米吟醸雄町
2,000円/720ml
雄町 100%
・アルコール度数: 15度
・精米歩合: 55%
純米大吟醸と純米吟醸のブレンド酒
マスカットのような香りがふんわりと広がる
その後に米の香りと旨味が押し返してくる
辛さは最初は目立たないながらも先にやってきてすぐに消えていく
辛さを求める人には向かないだろう