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花見は寒し
4月1日に花見の計画を立てていたものの、3月21日に開花宣言があった東京は、散り始めた頃になるのかと思っていました。
ところが、開花宣言の後に気温が上がらず、当日4月1日は、結局3分咲きという始末で、しかも冷たい雨になるという予報。本来は花見が目的ではなく、口実というのは誰もがわかっているために「決行」ということになりました。
京王線下高井戸駅。
駅から5分も歩けば、道の両側に桜並木が続く名所があります。
もちこん商店街も「しもたか大桜まつり」と銘打って地域イベントを毎年企画しています。
さすがに天気もいまいちで祭りの時間も終わり間近。人出は少ないです。
明日は晴れるようですから、期待は明日の日曜日ですね。
幸いにも雨はお昼ごろに上がり、寒いながらも傘は不要になりました。
並木は老木になってきたのか、枝ぶりや花の勢いは弱い感じです。
しかし、ここで友人持参の酒が活躍します。
越の白雁 純米
見上げるほどには花はなく、感じるほどに陽は差さず、雨が去った祭りの終わりに気分を味わうにはピッタリのお酒。
友人が新潟から持参してくれました。
越の白雁 純米
・ 精米歩合 57%
・ アルコール度数 15~16度
・ 米 新潟県産米 100%
さり気なく造った純米酒。
含んだ後にわかる豊かさは、57%という精米歩合がかなり力を発揮しているに違いありません。そして、穏やかに広がる甘さは、米ならではの個性と、主張する酸の心地よさがドーンと胸を押します。
いい酒だなあ…
寒いこんな日は燗にすると尚さら引き立ちそうです。
花を愛でるよりも酒に心が奪われる。
花より団子にもなれない私たちの花見。
今年も良い花見になりました。
ということにしておいてください。