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山芋料理アレコレ
山芋というと、人はどの山芋をどう食べることを思い浮かべるのでしょう。
大和芋をおろして出汁で割ったとろろ汁でしょうか?
同じくおろして、マグロに掛けた、山掛けでしょうか?
私は実は、酒を飲むようになるまで「長芋」を食べた記憶がないのです。無意識すぎて、覚えてないだけの可能性もあります。仕事で長芋との付き合いが増えると、当然たくさんの料理があることを知るのですが、長芋や大和芋の活躍する場は、数限りなく見せてもらいました。
なにしろあのヌルヌルですから、皮を向くにも包丁を入れるにも一苦労で、手が痒くなる人もいます。このヌルヌル、ネバネバが体に良いんだと、オクラや納豆と合わせて食べる居酒屋メニューもよく見かけます。
一般の家庭ではどう料理して食べることが多いのでしょう。
今はスーパーや八百屋さんでいつも並んでいる山芋。
現在の長芋生産地の中心は、北海道・青森で、旬は年2回、瑞々しさの11月12月と、熟成感の4月5月だそうです。
自分には定番
一番手間がかからず、しかも本来の旨さが一番わかる。
それが「山芋の千切り」だと、私は思っています。何しろスピードメニューに最も相応しいと信じています。
定規で測るように、丁寧に全部をきれいに揃えて切ろうとすると、流石に大変です。そこを、少しのコツと横着で、手軽に食べられるのですから申し分ない。
サッと酢と醤油をかけ、山葵、刻み海苔を天に盛れば完璧です。中にはうずら卵を入れるところがありますが、私個人としては、入れないほうが好きです。
コレが今では居酒屋メニューにも余り並びません。
理由はわかりませんが、これは勿体ないですよね。
かつて、居酒屋の定番だった料理が、顔を見せない。
チェーンの居酒屋でよく語られる、技術の問題でしょうか?
居酒屋で唯一必要な包丁技は、「真ん中で2つに切る。」こと。
これだけだとしたら、絶望的ですが、冷凍食品中心の店舗では、これだけで十分なところがあっても何の不思議もありません。
それぞれの考え方次第で、居酒屋のメニュー構成は全く別物になります。
冷凍食品で殆どを構成したメニューを否定しませんし、上手くアレンジしてシッカリとした商品にする工夫もあります。
しかし、山芋を自分で切る店と、トマトさえ切らない店と、大きな違いがあることを、自分で問い返しながらメニューを見れば、新しい発見をできるように思います。
Good Luck!
幸運を祈ります。
幸運を祈ります。