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量は控えて地酒三種
親戚の数人と食事をすることになり、ある居酒屋に電話予約を入れました。しばらくぶりということもあり、当然店の人は誰も私をわからないはずです。
熱暑の中をたどり着いたために、先ずはビールからとなりましたが、目の前に新鮮な刺し身が並ぶと、当然、日本酒が恋しくなります。しかし、私よりも年配の親戚が多く、酒を普通に飲もうとするのは、従兄弟と私の2人だけです。
一応、量を控えることにして、温めの燗を徳利でもらって飲むことにしました。
探しては見たものの、地元岡山の地酒は用意がないようです。
澤乃井 純米大辛口(東京)
スッキリとした、喉越しの良い辛口は、手始めの日本酒に持って来い。
温めの燗が夏の〆鯖に優しく合います。
出羽桜 桜花吟醸 (山形)
二本目に選んだのは、少し華やかな香りを楽しもうと出羽桜です。
吟醸香の広がり方が穏やかで、胸の奥に滲みてきます。
浦霞 本醸造(宮城)
甘くもないけど辛くもない、東北を代表する一際秀逸な旨口酒です。
どんな飲み方をしても安心感は抜群で、誰もが納得できます。
従兄弟とともに、少しの能書きを言いながらのひと時でした。
やはり酒は良いものですね。





常連客をつくる手立て
以前、たまに帰省をしていた時は、この店をよく利用していました。当時の店長も異動になり、もちろん私の名前も顔も誰も知りません。
そこでひとつ、余計な話ですが、書き加えておきます。
失礼ながら、こんな時は店長と従業員さんの力を知るいい機会です。
私たちの中には年配者が多いとはいえ、常連客にできる要素があることに気づくかどうかです。そのキーワードはいくつかあります。
- 電話を入れて予約しているけど、顔を知らない6人客
- バラバラに集まって来た
- 年齢もバラバラ
普通、店長が考えるとしたら
- この店をお客様は知っているけど、自分はお客様を知らない
- 予約をくれたということは、気に入ってくれている
- 旅行者ではなさそう
- おそらく身内の集まり、何人かは地元の人がいる
自分は知らないのに、相手は店を知っています。
メンバーの中の次の世代の人を常連にしない手はありません。
店長は手の空いた時間を利用して、挨拶に行けば良いだけです。
それ以上のことは必要ありません。
そうすればお客様は必ず喜びます。そして、特に地元の人は名刺を受け取ってくれます。
いつか別の集まりがあれば予約の電話をくれます。
もちろん私たちには何の不満もありませんでした。しかし、折角のチャンス。少し残念だったお店の対応です。もったいない…