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〆の言い訳
秋葉原にある駿河屋賀兵衛さん。
塩辛のメーカーが地酒とのコラボレーションで居酒屋を営業している。
ここまで私の感じたままに紹介してきたが、どんな店にもお客様となる人にはそれぞれに好みや拘りがあり、私の意見もいち意見に過ぎない。
そんなことも承知でもう少し紹介したい。
とは言うものの私の記憶がある程度確かなところはここまで。この後は曖昧にお知らせするしかないので、データを頼りにこの日いただいた日本酒の残りの銘柄を順に挙げることにする。
島根 開春 イ宛(おん)生原酒
若林酒蔵有限会社
http://www.kaishun.co.jp/shouhin/kaishun.html
開春 イ宛(おん)無濾過生原酒
以下ラベルの裏書きより:
「イ宛」は若林酒蔵のお守りの文字です。独学で取り組んだ生もとと40数年ぶりに復活した木桶仕込みの成功を祈って命名しました。
ごつい酒質でお燗にすると幅が出てきます。
・原料米 山田錦
・精米歩合 90%
・アルコール 17%
・日本酒度 +13
・酸 度 2.8
・原料米 仁摩町産 山田錦 100%酒母 無添加醪日数 22日
「イ宛」という文字はない。いや、私が調べた限りでは見つけ出せなかった。
当て字かと想像する。表記上はにんべんの「亻」と「宛」とを組み合わせた状態で紹介している。
このラベルの裏書きの数値を見ただけで尋常でない造りの酒なのがわかる。
島根の酒の特徴を究極にしたようだ。
この開春の酒蔵は地元でも老舗のひとつとして、島根の酒造りを引っ張っていることは確かだ。
新しい挑戦にも積極的で、まさに温故知新と言うような酒造りをしたのが現在の「イ宛(おん)生原酒」なのだろう。
精米歩合90%ということは食用精米とほぼ同じだから、精米歩合を上げる技術がなかった頃の当たり前の精米歩合。
この酒が目の前にあって、燗で飲む機会があるなら逃す手はない。
ぐい呑を傾けながら自分でそう納得していた。
この日の画像をチェックしていると片隅に料理が写っていた。
これさえも覚えてないのだが、見た目は「たたきキュウリ」のような「モロキュウ」のような。
果たしてそんなメニューがあったかどうか定かでない。
箸休めというよりも和らぎ水代りにひと休み。
徳島 赫不尽(あかふじ)
三芳菊酒造株式会社
https://miyoshikiku.shop/
赫不尽(あかふじ)生原酒
実は今となってはこの酒の印象を全く覚えていない。
失礼ながらネットでホームページから探ろうと考えたが、蔵元のネットショップは売り切れだとかでそれもほぼ叶わず、下記の特徴のみ手に入れた。
日本酒の常識や古い考えに捉われずに、お客さまが喜んでいただけることだけを考えて、日本酒を作ってきました。
こうなればラベルの情報に頼るしかなくなった。
・精米歩合 70%
・アルコール分 17度
・静岡産酒造好適米100%
・使用原材料名 米(国産米)・米麹(国産米)
・生原酒 要冷蔵
・駿河屋賀兵衛
・使用酵母 RX60
・山廃仕込み
以上がラベルにある情報だ。
どこにも純米とは記載がないが、山廃純米酒で間違いなさそう。
駿河屋賀兵衛さんの名前があることからコラボで造っているのかもしれない。とそう考えて更に探ってみると「苑花」さんという方のページにあった。https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=71004775
秋葉原にある塩辛専門店、駿河屋さんと三芳菊さんのコラボ日本酒、赫不尽のラベルイラストを描かせていただいてました!
やはり想像は当たっていたので安心。
他も少し調べてみると「RX60」というのはボルドーの赤ワイン用酵母らしい。そういえばマスターが「この酒はワイン酵母で造っています」と言ってくれていたような記憶が…
曖昧で申し訳ない。
ともあれ、この「赫不尽」は駿河屋賀兵衛さんでしか飲めないことはわかった。ここをしっかりと覚えていないとは、酒のことを知ったように言うだけで、私はなんとも「理不尽」な客だということもわかった。
言い訳をすれば、単に飲みすぎていたのは確かだ。
酒との出会いは不思議なもので、まさに縁。
これだから止められない!
駿河屋賀兵衛さんありがとう。
外はまだ暮れきっていない。