花火大会の主役から飲食を考える

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 花火大会の主役は

諏訪湖の花火大会のテレビ中継の番組を見ました。
その後、出かける都合があったために、「ビール片手に」という訳には残念ながら、行きませんでした。テレビ中継は、現地で見るのとは当然別の楽しみ方をできるし、すべきだろうと思います。
以前、と言っても結構前のことです。
3年連続で隅田川花火大会に行きました。
しかし、楽しめるのは音だけで、見上げる空の片隅にさえ、広がる花火の姿は見ることができませんでした。
当時、私の担当は、両国にも店舗があり、その店の前に用意する露店の手伝いで行ったのが、本当のところ。一歩、ビルの角から路地に入ったところに店があったために、頭の上には、小さく長方形に区切られた夜空しかありません。音だけでも良しと、割りきった花火大会でした。

画像は実物とは関係ありあせん

今年も、7月の最終土曜日は、隅田川花火大会でした。

テレビ中継もあり、それを観ることにしてチャンネルを合わせると、どうやら、浅草の対岸、スポンサーのアサヒビールさんの本社ビルからの中継のようでした。ところが、私には余りに想像を絶する中継で、10分ほどしか観ていることができなかったのです。

かすかな人のざわめきと、お腹にしみる花火の弾ける音、そして湧き上がる拍手と歓声。私には、これが花火大会の音を楽しむことなのです。

もちろん、楽しみ方は人それぞれです。賑やかに大声を上げて騒ぎたい人もいるかもしれません。隅田川花火大会のテレビ中継は、私には全く楽しめませんでした。むしろ、ゲストの方たちを無駄に五月蝿く感じるだけで全くの興ざめ。これも番組としての演出なのかもしれませんが、残念でした。
批判はしたくないのですが…
花火大会の主役は観客ではないはずです。

 諏訪湖の花火大会

諏訪湖の花火大会の中継は良かった。
テレビから聞こえるのは、花火の音と一区切り着いてからの花火を説明してくれる静かな語り口のみ。
私たちは、得てして楽しみ方を間違えることがあります。
それは主役を理解できてないことで起こり兼ねません。

時に、お酒を主役にし過ぎたり、料理を神棚に上げ過ぎたり。酒肴をを囲む席は、その場のメンバーが主役で、会話が主役です。

酒も肴も、その場を盛り上げ、より良い雰囲気にする「名脇役」なのです。たまに、個性が強すぎて一瞬主役を食ってしまうことがあっても、キリリと忘れがたい余韻を残して、脇役に戻ります。
だからこそ、名脇役のいる店で会合は楽しみたい。
そこに、「名黒子」の従業員がいてくれれば、申し分なしですね。
諏訪湖のラストに見せてくれた「ナイアガラ」
見事でしたね。
ぜひ一度、現地で観たいものです。
花火大会の楽しみ方を、もう一度私に教えてくれた今年の夏でした。