2017年 日本酒フェス 有楽町その2

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 新潟・越の華 越の華酒造

2017_01日本酒フェス (9)越の華
私は忘れていました。越の華はオエノングループになっていたのですね。
オエノングループの日本酒メーカーには、富久娘、北の誉、福徳長などが揃っています。
オエノングループ 越の華酒造

パンフには「文化の探求・素材の厳選・技術の鍛錬・造手の情熱・食卓の笑顔の五位一体を行っています。」

新潟の酒蔵は数あれど、全国区となるとどれもこれもという訳にはいきません。かつては「越の華」の名を東京でもよく見かけたものです。しかし最近では見なくなっていました。
「かわせみの旅」という超甘口(-30度)のブランドを立ち上げて、海外向けにも力を入れているようです。

 静岡・臥龍梅 三和酒造株式会社

2017_01日本酒フェス (12)臥龍梅

このところ試飲会などに積極的に出展されています。
酒米の種類を変えて純米大吟醸を四種。カラフルなラベルの鮮やかさが引き立っています。
パンフのコメントには「愛山、渡船、誉富士等、酒米の個性を活かした酒造りで味と香りの豊かさが身上です」
米の違いを試すことができるのは結構貴重ですよ。それ以外の造りが同じならなお楽しめます。コメント通りの提供の仕方には感心します。こんな機会でもないと、実際に買って帰っての純米大吟四種飲み比べなどできるわありませんけど…

 静岡・初亀 初亀醸造株式会社

2017_01日本酒フェス (3)初亀
「創業1636年、徳川の時代からまじめな酒造りを追求。」

パンフにはこう書いています。

かれこれ400年近い歴史をもつ酒蔵です。長く地元に愛されてきたから続いたのでしょう。他の商売でも企業でも、必要とされないところは世に残れないのです。守り通してきた芯が、このパンフのコメントにある「まじめな酒造り」なのかも知れません。
やはり、こうしてみさせてもらう度に、学ぶことは常にあります。
有り難いことですね。

 岐阜・W(ダブリュー) 有限会社渡辺酒造店

2017_01日本酒フェス (2)蓬莱

こちらの酒蔵は、通常「蓬莱」のブランドで親しまれてきました。私の頭も「蓬莱」なら記憶にあります。ただここのところ「W」の名前を見かけるものの、なかなか両方が一致しませんでした。
パンフによると「飛騨渡辺酒造店の裏ブランド」とあります。

今回の出品酒は全部が「純米無濾過生原酒」で酒米がそれぞれ違っていています。7種が揃って鮮やかさといい、壮観さといい、圧巻の景色です。

山田錦(45%)、亀の尾、愛山、穀良都(こくりょうみやこ)、赤磐雄町、吟風、特等山田錦(35%)とボトルのラベルだけでは分かりにくいため、 米の名前を冠した札を立てています。
実は、「穀良都(こくりょうみやこ)」というお米を私は知りませんでした。
改めて、少し詳しく調べてみたいと思います。
今回、会場に入った瞬間にいつもと違う雰囲気を感じたのは、この「W」を筆頭に派手目のラベルがずらりと並んでいたからですね。普段はしっとりと落ち着いた、歴史までも感じるラベルばかりなのですが、この日の有楽町は酒蔵の新進気鋭のチャレンジブランドの勢いに押されたのかも知れません。

 兵庫・龍力 株式会社本田商店

龍力 特別純米しぼりたて

2017_01日本酒フェス (11)龍力
「酒米の王様山田錦の最高品質特Aを使用し、魅力を追求する蔵元」とパンフには書かれています。
やはり地元の利を活かすということですね。

この「龍力」という銘柄で数々の試飲会や地酒のイベントに出展されてきて、私の頭にもしっかりと名前は刻まれています。しかし、正直なところどちらの蔵元も、特別に優れているという個性を出すことは難しい。

また、そこまで私が利き分けられないせいもあるとは思います。そんな中でも「旨いねえ…」と思わせる没個性も大切なのではないかと、最近は思い始めました。

失礼ながら、私にとってこちらの龍力という酒の魅力は、そこにあるのです。
思わず「旨いねえ…」ではいけませんか?
こちらで〆です。

交通会館前の静かなイルミネーションが、有楽町の街を物語っているようです。飲みすぎてしまった、ただの酔っぱらい親父は、周りの人たちに迷惑かけることなく、無事に自宅まで帰り着くことができるか。

こんな挑戦はしないに越したことがないですね。

2017_01日本酒フェス (1)