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第7回千葉県産酒フェア

またまたの千葉県産酒フェアです。
もっと宣伝をすれば?と言ってみたところで紙媒体の配布は高く付きすぎるし、ネットでの発信も効果の程は見えにくいため、なにか協力したいいもちで一杯ではあります。
何しろ会場へは入場無料です。行きがかり上、手ぶらで出てくるのは幾分気が引けるとは言え、自分が気に入ったお酒を買い求めて帰ればいいだけなので何も持ち出しはないのです。しかも各ブースの担当の蔵人さんや酒屋さんとたっぷり話ができ、知らないことも聞き放題です。もちろん丁寧に答えていただけるし、蔵の様子も教えてくれます。

岩の井一段仕込み
酸度も高く私にはある意味ゴツゴツした感じもあって、このお酒の好みは大きく分かれるだろうな、というのが第一の感想です。練れた安定感というのは私には感じませんでした。しかし、これは他では見ない特色であり、アピールするには申し分なしです。
甲子(きのえね)・株式会社飯沼本家
もともとは甲子正宗というブランドが中心だった蔵元。
私もこれまで何度か紹介しているのが「貴醸酒」。酒造りの過程で水を加える代わりに日本酒を使って仕込むやり方で造ったお酒です。だから大きな特徴で言えば「甘くて濃い」のが普通です。
「元々の貴醸酒をソーダで割ってもこの味にはならないんでしょうね」と私が知ったように聞いてはみたものの、その通りで味の微妙なバランスはかなり大変な思いをして造り出していることでしょう。
・ アルコール度数:10%
同じような酸度が高めで低アルコール微発泡のお酒は多いながらも、この甲子は10%とアルコールは意外に高く、しかも酸っぱくない。ひとつの個性として可能性は高いことでしょうが、この種のジャンルのお酒は頭打ちに思えます。