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北陸先端大学大学院
大学の東京キャンパスでの大学院。
本来、私に縁などあるはずのないところです。
社会人枠の方が学んでいるゼミの講座で、日本酒を中心にしての新しいマーケットの創出をテーマに進めているところがあります。
私の大切なお客様のお一人が、こちらで学んでいらっしゃいます。
石川県能美市が地元の大学です。
石川といえば酒蔵の有名所もたくさんある土地柄で、日本酒の中でも奥深い品質でマーケットからの支持も厚いところです。
ありがたいことに、そのゼミの発表会を聴講できる機会をいただきました。
私の仕事の関係から、その場を共有させてもらえたのは、感謝の極みです。
石川県の地元から、地域の発展をどう進めるか。
中でも、蔵元との協力や他の地域産業とのコラボ、観光客増加への企画。そして、日本酒を扱う飲食店の在り方や新しい試み。
若い人たち、また中国の留学生の方もいて、斬新です。
もちろん私などが思いもつかなかったアイデアも披露されて、自分としては本当に「眼から鱗」の時間でした。
こちらとしては授業料を納めることなく勉強をさせてもらい、貴重な時間を過ごすことが出来ました。
当初、実際に商売として成り立つかどうかは深く考えていません、と伺ってはいました。だからそういうつもりで聴いてください、と説明を受けての講座です。
学び、そして変革
飲食店に携わる者として新しいアイデアを求めることは絶対に必要です。
そこで気をつけなければならないのは、そのアイデアが商売として成り立つかどうかを前提としていてはならない、ということです。
むしろ、お客様目線でのアイデアの方が遥かに貴重です。
このゼミの学生の方々の提案は、みんな見事なものでした。
今すぐにでも取り入れられそうなものも、勿論ありました。
何しろ、発想が新鮮です。
ここでその内容を披露することは、差し障りがあると思いますので詳しく述べることは出来ないのが残念なほどです。
少しだけ明かしましょう。
今、観光客として増加している中国人のお客様の取り込み方を真剣に考えていた発表がありました。そしてそのために何をすべきか!
これなどは、店舗の者がもっと早くに取り組む必要があるはずです。
私が直接携わった店舗には、中国語が堪能な主任がいて、本当に助かりました。彼の力を十分に活かす手立てと方針を立てて進めれば、もっともっと店舗の業績を上げられたと思います。これは私の反省です。
発想の源泉
私たち、店舗に携わる者たちは、えてして視野が狭くなりがちです。
どうしても目の前のことばかりに意識が偏ります。
今回のゼミのように、経営のことは一旦度外視して、未来の姿を見ることは、これこそが重要だと思います。
だいたいどんな場合も、人は変化を嫌います。
これまで通りが一番楽なのですから。
ココを変えようと言う提案だあると、何かしら理由を上げて反対するものです。それが普通だと知らなければなりません。
面白そうだ、夢がある、非常識すぎる、未だ例がない、子供にきく、といったような縛りのないところに源泉を求める発想こそが貴重だとは思うのです。しかし、これが簡単にできれば誰も苦労はないのに、そうは行かないのが現実です。
今回のゼミに参加できたことで、学んだことがあります。
「学ぶ」ということは維持することではなく、変革することだと改めて私の頭に警鐘を鳴らす機会になりました。
この歳になって、大学院のゼミに参加できたことの意味を、今更ながらに自分の中で問答していることは、これが最高の収穫です。
お客様の通うゼミに参加できたのも、やはりそのお客様あってのことです。
私たちの仕事の中で一番大切なことは、「お客様」に尽きる、と教えてもらったのも「お客様」でした。なお、上の画像「北陸先端大」のPB地酒をお土産に頂戴しました。
まさに、感謝。
合掌です。
まさに、感謝。
合掌です。
コメント
「学ぶ」ということは変革すること。
重要な気付きに触れさせていただきました。
地質学を学んでいる時もそれを感じました。今ある体系をなぞるのではなく、地質学の大系を変革して行く様な発見を目指すのが、研究の目的。
大学入試迄の答えのある学習とは一線を画す学びの姿勢でした。
日常の仕事でも目先の作業を習得してゆく事(目下これで精一杯なのですが)にのみ追われると、仕事は硬直化して、つまらないものになってしまいます。
自分だったらもっとよいやり方を発見出来るはず。そうした姿勢が仕事を面白くさせるのだと思います。それは変革することですよね。
早くもマンネリだった私にこのエントリは活を入れてくれたように思います。
まさに感謝です。