この記事の目次
日本酒とマグロ
日本酒の特定名称酒などを何に例えればいいのだろうと、偶に考えていたりしました。日本酒を飲まない人も多く、思いあぐねた結果、思いついたことがあります。
ひとつマグロに例えてみようかと。
分かりにくい話ないなった場合はご容赦ください。
味というよりも、居場所だと思ってください。
マグロの中での、そのマグロの立ち位置。
日本酒の中での、その日本酒の立ち位置。
酒米… マグロの種類
- 山田錦 クロマグロ(本マグロ)
- 雄町 ミナミマグロ(インドマグロ)
- 他酒米 メバチマグロ
- 食用米 キハダマグロ、ビンチョウマグロ
造り… 部位や味わいの個性
- 大吟醸・純米大吟醸 大トロ
- 吟醸・純米吟醸 中トロ
- 本醸造(純米?) 赤身
酒米で造ることが「吟醸」と呼べる条件なので、食用米では「吟醸」と名乗ることは出来ません。
「純米」には精米歩合の規定がないので、「純米」というだけでは、その質を測ることは出来ません。しかし、本醸造は必ず70%以上の精米が必要です。
申し訳ありません、却って分かりにくくなりましたか。
どう呑むかどう食べるか
テーブルに常に、大トロの刺身が並んでいてはいかがですか?
私などは、疲れ切ってしまいそうです。
赤身の良いところではいかがですか?
別に困りはしませんよね。
本マグロの大トロ(大吟醸・山田錦)が毎日目の前にあって、そればかり飲んだ日には、やはり疲れますよ。
食べるのも呑むのも、大切なのは日常です。
ハレの日の料理ばかりでは、つらくなります。
焼き魚は「鯵の干物」や「目刺し」、煮物なら「里芋の煮付け」や「単純なおでん」が食べ飽きないし、ビールも毎日ギネスでは飽きるでしょう。
サラダも飽きないのはシンプルなフレンチドレッシング。
私たちの回りで溢れている、高級なものへの果てしない誘惑に取り憑かれてしまうと、それは意外に不幸かもしれません。
「身の程を知る」という戒めではなく、ハレとケを使い分ける分別はシッカリと持ちたいものだと、夏の燗酒を口に運びながら、幸せを密かに楽しんでいます。