根知男山 山廃造り純米 新潟の底力

あくまで日本酒の話だが、本当に新潟という所は底が知れない。
それほどに、固定観念で付き合うと痛い目にあう、というかキャパシティの広さに驚かされる。

私も随分とこれまで話したり紹介してきた通り、「淡麗辛口の新潟酒」という観念で最初から想像しないほうが良さそうだ。

根知男山・山廃純米
根知男山山廃純米
ホームページをみても、この山廃純米は紹介されていない。どうやら14年ぶりに造ったという情報が他のホームページに出ていた。

これもまた新潟の友人からもらったお酒だ。

この酒は山廃とあるだけに、勘違いをして飲む人は少ないと思うが、それでも尚、このドスンとくる旨さには感無量だ。
日本酒というのはなんと幅広いことか。
獺祭の社長・桜井さんがある本で語っていた内容は忘れない。
言葉は正確に覚えていないが

「輸出するからといって、外国人の好みに合わせた味にするのではなく、今のまま自分がおいしいと思うお酒で勝負する」と、こんなニュアンスの内容だった。

私もこれには大賛成だ。
上質の個性を提供すれば必ず受け入れられる。向こうから歩み寄ってくる。
先方の文化に合わせて似たものを割安で造ったところで、いつかその文化の中に埋没するだけ。
しっかりとした個性を訴えたほうが良い。
今回の「根知男山・山廃純米」
たくさんの可能性を秘めている酒だと思う。しかし、きっと醸造にはかなりの努力が要るのだろう。だからこそ通常のラインナップに並ばないのだとしたら、私たちはどう応援しよう。
楽しく飲むだけでも助けにはなるはずだが…
先ずは、いつもプレゼントしてくれる友人に大感謝!