異業種交流会 酒好きの飲み放題

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 酒の取り持つ話

酒好きという括りがあれば、さほどの抵抗もなく集まれるのが「異業種交流会」です。と、もっともらしい名称をひねり出してみたものの、結局は飲み会の口実でしかありません。
とりあえずはお題目があるために、ズルズルの飲み会にはならず、かなり有意義な話がたくさん出来たのも、酒のお陰と感謝しつつ、今後の新しい楽しみを見つけられた蒲田の夜でした。
日の当たらない地方の優れた食材を世に送り出すことを中心に仕事をしている社長Tさんと、超大手IT企業でファミリー関連の会社との接点で重要ポストにいる日本酒大好きのHさん。そして、小さな会社ながら大手の会社の困ったを、小まめにフォローしている私の友人Wさんを交えての集まりでした。
さらにそこに、いつものYさんも参加して5名の異業種交流会でした。

ちょうどこの日は、集まった店の「地酒飲み放題イベント」と不運にも(幸運にも?)重なっていました。


従業員さんは我々の希望など聞くことなく、地酒用のグラスを最初から用意する始末で、我々の魂胆はとうに見抜かれています。
アルコールがダメなYさんに迷惑かけないことが肝心ですね。

地酒というのは便利なもので、当初の会話を地酒から始めると話題には事欠きません。 これこそが「酒が取り持つ縁」というところです。
そして、酒と料理も縁を切り難い訳ですから、Tさんの食の話題が欠かせなくなります。
酒ひとつ取っても、それぞれの角度から見れば別の景色になる。それを会話の中で確認できるから面白いんですね。

 地酒飲み放題に勝つ

地酒の試飲会を何度も経験すると、ひとつ忘れてしまうことがあります。そういう試飲会は「地酒飲み放題」だということ。
「地酒飲み放題」と「生ビール飲み放題」は、同じようで全く違います。ビールの場合は、「料金を気にせずマイペースで飲みたいだけ飲む」。地酒の場合は「少量づつできるだけたくさんの種類を試してみる」。まるで違う。

「とにかくたくさん飲んで元を取る」と言う意味で両方を置き換えると、大変なことになります。ビールも地酒も楽しむものから、「やっつける」ものになってしまいます。これではツラくて苦しいだけ。時間にも追われて拷問みたいなものです。

「地酒飲み放題」は「試飲会」なのです。
そう考えると勝つことができます。
地酒飲み放題は、異業種交流会のようなものです。
様々な角度から日本酒を眺めてみる。
そして徐々に本質に近づく。
これは面白くて、楽しいことです。
さて、次の異業種交流会が待ち遠しいですね。