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富山の酒は全国区
富山には全国的に名を知られたブランドがたくさんあります。
羽根屋、苗加屋、風の盆といえば最近の人気銘柄。
満寿泉、銀盤、三笑楽、幻の瀧は実績も積んだ富山の代表酒。
蜃気楼の見える街、越中懐古という北洋さんのブランドも、根強い特別銘柄。
おそらく、少し地酒にハマッた人なら、聞いたことのある名前ばかりだと思います。
もちろん他の酒蔵さんにも優秀なお酒はたくさんあるのですが、全国的に知られた銘柄は、思いの外に多いと感じますね。
そして、富山の食の全国区と言えば、ホタルイカ、白えび、氷見のブリ。
よくよく見れば、美味しい物の宝庫だったんです。
富山湾には、私の知らないご馳走が、きっとまだまだ豊富にいるに違いありません。
そういう中で培ってきた日本酒の実力は、推して知るべしなのでしょう。
正直な話、有名所のブースは申し訳ないながら、長居しませんでした。私が注目したかったのは、名前がまだ全国ではマイナーな酒蔵です。
高澤酒造場
「有磯曙」(ありいそあけぼの)という銘柄を中心に出されています。
ここで私が関心したのは「大漁旗純米酒」です。
「こちらで一番お安いのをいただけますか?」と声をかけたところ、蔵人の女性がこの酒を勧めてくれました。
720mlで1,400円。
「私はこれが一番好きです。」と彼女は話してくれ、「温燗にしても良いですよ。」と説明してくれます。
普段から日常酒の質にこだわる酒蔵さんを応援したい私としては、どの試飲会でも、出品酒の中の手頃な価格の物からピックアップすることにしています。
自分が飲むために消費されない酒(お遣い物や、記念品として買われることがほとんどの酒)に、明るい未来は期待できないと考えているからです。
「大漁旗純米酒」は確かに魅力的なお酒でした。
- 日本酒度 +3.0
- 酸 度 1.7
- アルコール 15.5
- 精米歩合 60%
- 使用米 富山県産五百万石
五百万石を60%というだけで、コストはかかっていますね。
たぶん1.8Lで 2,800円くらいでしょうか。
チケットについている600円のお酒引換券でもらったお酒が、こちらの「特別純米酒 有磯曙」300mlです。まだ飲んでないので、味の評価はできませんので、ラベルの画像だけでも紹介しておきます。今回の企画はこの、600円のお酒引換券と、同じく600円のかまぼこ引換券が付いているのです。要はそれだけ分、お土産として持ち帰ることができるのですが、私はそんなことは知らず、ここの曙さんのブースで教えられて気付く始末でした。
北洋 越中懐古
本江酒造株式会社さんの主要ブランドが「北洋」です。
私は「北洋」というブランドを知る前に、「蜃気楼の見える街」と「越中懐古」を知って、日本酒のネーミングに何か新しい風を感じたものでした。
この日は越中懐古純米冷やおろしの出品です。
しかも驚くことに1,000円/720ml。
「ずいぶんお買い得じゃないですか?」と聞くと
「そうなんですよ。今日は特に、1,000円にしてしまいました。」