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地元のお店の数々
今回の柏の葉キャンパスの日本酒祭に出展しているお店は、基本的にみんな地元の方たちでした。普段から営業している飲食店、酒屋さんなどが自分の個性や特長を駆使して楽しませてくれています。それが選択した地酒であれ、店の自慢の料理であれ、この地元感はグッと落ち着いて話もすることができます。
少しはお腹に固形物を入れようと寄ったのがやきとり屋さんでした。
炭火で焼いた焼きとりを何種類か置いて、私たち酒飲みのわがままな贅沢に手を貸してくれます。当然、何本も食べられるわけもないのですが、再度炙って温めてくれた鶏皮串は風味と歯ごたえがたまらない美味しさでした。
熱々のおでんも魅力で触手は伸ばしかけて食べきれないとあきらめ、何故か千葉の「大分中津の唐揚げ」を一切れいただくと、これが滋味豊に喉を通って腹は満たされていきます。
天然酵母の酒まんじゅうもあります。日本酒祭に相応しいチョイスですが、こればかりは頑張って土産に求めることにしました。茨城県取手に加工所のある「畑のおやつ工房・七草」さんというところの出品です。
お酒だけでなく楽しみ満載のこんな企画はあまりないだけに、今後も参考にできるのではないでしょうか。
シフォンケーキのお店「Pomme Soeur」
なんで私がシフォンケーキのお店に寄るのかと言えば、理由はひとつです。
申し訳ないながらシフォンケーキには直接の食欲を覚えませんでしたが、置いている酒に目が釘付けになりました。
月不見の池
月不見の池おりがらみ直汲み中取り無濾過生原酒純米
やたら長い名前です。しかし、この名前こそが自分の存在価値をプンプンと放っています。
どうやら特別醸造の限定品で、通常他には但し書きのない「純米酒」のがこの時期ならではの但し書きを加えた一本のようでした。
おちょこ1杯200円。
麹の活きた香りの中で、ピリピリと舌を突く刺激が物語るこれは無濾過生原酒ならではの魅力です。そして爽やかさと同時にやや甘く伝わるお米の味が広がってきます。決して派手ではなく、淡々と地元に根づいた力強さを感じさせてくれるのには脱帽。こんなお酒は今の時期しか味わうこともできず、まさに限りあるお宝です。
月不見の池:猪又酒造株式会社
「月不見の池(つきみずのいけ)」、新潟県糸魚川市のお酒で、もう長い間地味に人気を広げています。
越後伝右衛門
Pomme Soeurさんは可愛いワンボックススカーを会場の駐車場に入れて、店舗代わりにして参加のお店。
実はもう一本出品していたのが新潟の越後伝右衛門吟醸です。
名前は聞いたことがあるのですが、失礼にも私にはあまり記憶のない銘柄でした。スッと口の中で消えていくような感じで、端麗の極みのようです。今回が屋外のイベントでもあり、冷蔵庫など不要。いやむしろ冷えすぎという状況もあってそう感じたのかもしれません。
何故にこちらのシフォンケーキのお店が銘柄にこだわった日本酒を置いていたのか、その訳を聞かずじまいだったのが残念でなりません。
次に機会があればこの六実にあるお店に立ち寄っていろいろと話を重ねてみたい気持ちでいっぱいになりました。
Pomme Soeur ポム スール:
シフォンケーキのお店
シフォンケーキのお店