横浜中華街 日本でもなく中国でもなく

この記事の目次

 日本の中国?

横浜中華街といえば、知らない人はいないほど有名になりました。
先日訪れた時は天候にも恵まれ、昼の2時間ほどの散歩としては、十分に楽しめた一日です。
少し外れた場所に車を留め、のんびり街歩きと決め込みます。
中華街は端から端まで歩いても、意外に狭いと感じます。その日は、南の通りを越えれば、すぐに中心地です。
平日の昼間とあって、混雑してはいません。しかし、中学生くらいの制服姿の若者たちが大勢いたのは、修学旅行なのでしょうか?
先ずは東側の「媽祖廟」の前に来ました。

横浜媽祖廟

こんな景色を観ていると、やはり中華街に来たと実感します。
この街には土産物屋もたくさん並んでいて、商品の定番では、ビーフン、きくらげ、ザーサイの安さといったら格別です。
もちろん、ウーロン茶やジャスミン茶もあります。ピータンもありました。
中国の線香は果たして売れるのでしょうか?日本のものと比べると、はるかに太くて長さは4倍ほどあります。香りまでは確認できなかったのが残念です。
私の得意の夜ではなく、昼間の中華街には来たのは初めてで、その点でも新鮮な思いで歩いています。

 中途半端だから面白い

さて昼食です。
きっと有名店ではないはずですけれど、「中華お粥」を選びました。
知っている人も多いかと思いますが、中華お粥は日本のものとは随分違います。作り方の初手からが違います。詳細を語るのは避けますが、以前にある店で正月の七草粥を作る時に、この中華粥風にしたら、随分と評判が良かったです。
お粥と点心のセット。特別に美味しかった訳ではないのですが、中華街の雰囲気とともにいただいたのは絶品です。値段は安かったです。

この店で私たちの奥にいた年配の男性二人のお客さんが、なんとも不思議な異国感を出していて愉快でした。二人ともが日本語と英語とをバラバラに細切れに使い分けて会話しています。何年か前、東横線の中で高校生3人が同じように話していたことを思い出しました。器用なものです。
中華街関帝廟03
食事の後は街の中心「関帝廟」です。
他の人がどう感じるかの裁量を待たずして判断するに、この街はやっぱり面白い。繰り返し訪れるにも、私にはこの中途半端が良い。小難しいことはウッチャリましょう。

街の酒屋に日本酒が並ぶのは「お土産」のためと割り切ることにして、店先の数々の中国酒を能書きを言いながら選ぶ環境をもらえることは何よりも感謝です。

中華街の中華と日本。
この違和感がうまく息づく街が、私にはより身近になりました。
日本人の観光ための中華街ではなく、様々な国の人を見かけましたから、そういう場所になっているのでしょう。

さて、あとすこし歩いて帰りの途につきますか。良い昼下がりです。