河津七滝とわさび丼 青酎に驚く

 河津七滝(かわづななだる)

今年こそ幾つか「河津七滝」を回ってみようと、河津川を登りながら昨年雨で逃げ帰った雪辱に向かいます。
「去年食べられなかったのは何だっけ?」と言いながら、ああでもないこうでもないと思い出すと「わさび丼」の名前が浮かんできました。

河津七滝の名物料理として、こぞって看板に掲げている料理がこれです。滝だけでなくせっかくの伊豆名物わさびを結びつけて考えた料理のようです。そこで今年はよく説明書きを見ることにしながら看板を見ました。

ご飯におろしわさびをタップリと乗せ、鰹節と刻み海苔をその上にこれまたタップリとかける。味付けはそこへ好みの量の醤油をかけてかき混ぜて食べるもののようです。昨年は急な雨のために直ぐに引き上げ、滝もほとんど見ず、わさび丼も食べず、そそくさと逃げ帰った感じでした。

今年の天気は曇り空ではあっても、寒ことを除いては雨の心配はなさそうです。無事に滝を見て回れれば「わさび丼」にありつけるかも知れません。と、そう考えていたのですが、滝への下りの道は半端なことではありませんでした。若い頃ならばまだともかく、今となっていはその内どこかの滝に降りたはいいが登ってこれなくなりそうです。それはそうです、滝なんてものが平坦な場所に整然とあるわけがありません。いくら名所の「河津七滝」ではあっても3箇所しか観ることはできませんでした。

 大滝(おおだる)

名前からしても七つのうちで一番壮大な滝のようです。ところがこの場所は私有地のため、下まで降りるには別途に予約などが有料で必要でした。滝壺の横や、河原にには露天の温泉が見え、近づくことができなかったのは残念ですが、眺めとしては見事でした。

 出合滝(であいだる)

ここも下へ下へ降りていくことに。細い流れの川2本がこの場所でそれぞれが小さな滝となって出合うのです。そしてこの2本が出合って1本になってからが「河津川」の名称で呼ばれる川になることを知りました。
なるほど、なるほど…です。さらに、この足元から深く下へ落ちているのが先ほど下から眺めた「大滝」でした。
頑張って山道へ登ると、そこからは途中の「かに滝」を飛ばして、なだらかな坂道をひたすら行くと崖など下ることなくそのまま次の滝へと辿り着けます。水の綺麗さには感服です。

 初景滝(しょけいだる)


ここは滝壺の手前に名水を飲めるように用意している場所がありました。
味を感じるよりも、「冷たくない!」と感じたのが先でした。むしろ温かく感じるほど。考えてみれば深い土や岩の間を通ってこぼれ落ちているのですから、この日の気温よりは温かかったのでしょう。
自然とは不思議なものです。
奥の滝壺へは三筋の滝となって流れ落ちている景色が、なんだかすうっと頭の中を落ち着かせてくれました。

私たちの体力ではここで打ち止め。これより先は崖を上の方まで登って行く細い階段が待っていましたので、言い訳をしながら戻ることになったのです。

 道の駅伊東マリンタウン

朝が遅かったために、結局は空腹にはならず「わさび丼」はお預けになりました。帰り道を再び海岸線にとることにして引き返します。河津の町の別の道を選んで走ると「河津桜原木」の前を通ることができました。

さすがにここの人だかりは大変なものでした。原木の周りは3人ほどで手を伸ばさない限り囲めないほどに見えます。午後の日差しに当たって輝いているようです。

道の駅伊東マリンタウンに着くと海上に軍艦のような船が停まっています。その時には冷たい雨も降り始め、ある意味異様な光景。私には道の駅との関連が何となくミスマッチです。
道の駅はと言うと、大きさといい、広さといい、かなり大規模で、平日なのに人とぶつかりそうななるほどの賑わいでした。土日の様子をを想像するとゾッとします。

その一角に、写真は撮り忘れたのですが「青酎」の品揃えが半端でない売店があって、これはかなりの驚きでした。伊豆諸島ではあっても東京都の青ヶ島の焼酎。あるところにはあるのですね。こんな景色見たことがありません。

遅めの昼食は伊豆に来たからという理由だけで注文したような「しらす丼定食」でした。季節が早すぎて「生しらす」というわけに行かなかったのが残念でしたが、シラスの量はこれまたとんでもない量で、食べ飽きるほどだったことは言い添えておきます。生しらすだと薬味はおろし生姜になるはずが、釜揚げだと大盛りワサビなんですか。調子に乗りすぎて使いすぎ、頭と鼻にツーンと抜けるほどに味わうことに…

凍えそうな雨と風に変わったことを加えて思うと、予想以上の寒い伊豆の旅になったのは、2年続けて袖にした「わさび丼」の恨みをかったせいかもしれません。