羽根木公園梅まつりの白牡丹

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 羽根木公園の梅

好天に恵まれ、いやむしろ暑いくらいの日曜日、世田谷梅まつり最終日の羽根木公園まで出掛けてきました。運良く全体はほぼ満開という咲きようです。同じ時期に昨年出向いた時は、そろそろ散り納めという状態で、花の数は少なくやや残念な状態でしたので、今年のタイミングは絶妙でした。

お祭りに出店しているところではサワーも売っているようです。でもどうかな?日本酒は見当たりません。沢山の人がビニールシートを敷いてポカポカ陽気の中で和んでいるのを見ると、春本番を感じさせてくれます。

羽根木公園は小田急線の梅ヶ丘駅側の南斜面がほぼ全て梅林です。
梅の木は大きく二つに分けられるそうです。「花梅」と「実梅」と言って、鑑賞が主な目的の[花梅」と、食用に適した梅の実がなる「実梅」。同時に梅の種類を上げるなら切りがないほどなのに、私たちは案外に梅の木の名前まではほとんど知りません。梅干しで有名な「南高(なんこう)」くらいしかしばらく前まで私も浮かびませんでした。
世田谷区のホームページ、羽根木公園のところに下記の記載があります。
約650本(紅梅約230本、白梅約420本)の梅が植えられています。八重寒紅、八重野梅、道知辺、白加賀、思いのまま等、約60品種あります。
60種と言われても簡単に渡しに見分けがつくことなどなく、名前を幾つか覚える程度しかできません。各木には名札が付いているのですが、感覚としては「白加賀(しろかが)」という種類が一番多く、「八重野梅(やえやばい)」がそれに次いでいるように思えました。

 白牡丹


かなり見て回った中で、一つ「エッ!」と驚いた木がありました。
大ぶりの八重で白い花が青空に映えていたのですが、この梅の名前が、なんと「白牡丹」。私には瞬間に広島の地酒「白牡丹」が頭に浮かんでしまいました。

逆を言えば「白牡丹」が梅の一種の名前だなどという知識は私のどこにもなく、「どこから付けたのか綺麗な名前だなあ」と思っていたのが事実です。お恥ずかしいことに全くこの程度の知識です。

広島の西条にある酒蔵で、創業1675年だそうですから、すでに350年近くになります。長い酒造りの歴史の中で大切に守ってきた銘柄のはずです。私にはそれほど梅に縁がなく、酒には縁があったということです。
今回も[花より団子、花より酒」を実証してしまった私でした。

 梅丘美登利寿司


梅ヶ丘には有名な店があります。
「美登利寿司」
東京では知らない人はいないというほどの有名チェーンになっていて、その発祥がこの梅ヶ丘なのです。紹介のための看板の写真も撮らぬまま、店に入ることもなく、しばらく振りに「大したもんだなあ!」と前を歩いて、近くでコーヒーを飲んで帰っただけでした。
2016年に大分県竹田市までご一緒した竹田ゴールデンかぼす応援隊のメンバーのひとりで寿司店の会社を経営している方から教えられたことがあります。
「寿司屋も色々ありますが、美登利寿司さんの一人勝ちというのが実際じゃないでしょうか」
この言葉は忘れられません。
梅の花を見に行って、いくら少ない知識で梅を語ろうが、結局は酒と美味しいものに気が行っています。こればかりは私としても諦めざるを得ません。今夜は自宅でおとなしく梅と寿司を思い浮かべながらの花見酒としましょう。