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彦根で和む
滋賀県の琵琶湖の辺りで店を選ぶのに、鮮魚が看板でもしようがないなあという思いから、ここと決めた鶏居酒屋・炭井さん。「カゴ焼き」が看板料理のひとつ。
ここを選んで良かった。
東京では子供さんを育てるのに違和感があったようで、やはり自然に恵まれた地元の豊かさに心が動いたのでしょうね。私にもわかる気がします。
地元には地元の悩みがあるのでしょう。
地酒にはこだわる
この炭井さん、地酒も楽しませてくれます。
「人々の絆」純米・山田錦
「琵琶の長寿」さんから発売されていて、限定での流通だそうです。このお店でこのお酒を試すことができたのは幸せでしたね。
Uターンのマスター然り、私の周りにいる他の地元のお客様然り、このカウンターに居て背中に感じる空気と一緒に伝わってきます。
人が居酒屋を利用する時の目的は数多あると思います。しかし、たとえ初めての店でもそこには何かの縁があり、縁をつなぐ絆ができていきます。もう一度足を運びたいと思ってもらえる店造りこそが、本質であり、また簡単には果たせないことでしょう。
町は歴史が作るもではなく、そこに住む人々の思いや生活の基盤に連鎖して作られるものだと考えています。ここ「炭井」さんで料理やお酒に触れて、ついこんなことまで思いを馳せてしまいました。
たくさんの歴史を背負い込みながら、歴史をみんな見てきた人たちの力は、地に根付きながら、守ってきた重さと一緒に今も息づいているに違いありません。
改めて訪ねることができるでしょうか。