どぜう を食す夏が来た

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 子供の頃は遊び仲間だった?ドジョウ

夏の美味しさのひとつが「どぜう=ドジョウ」と言っても、ピンとくる人たちは減りました。
土用の丑という夏のお決まりがあるために、ドジョウの影は薄くなってしまいました。と言うよりも、ドジョウそのものが日常から姿を消したと考えたほうが妥当ですね。なにしろ身の回りで見ることがありません。
子供の頃にドジョウを捕まえて遊んだ記憶さえ、都会ではどの年代が最後なのでしょうか。

実際、ウナギの旬は本来「秋から冬」
もっともこれは天然ウナギのことで、今のように養殖がほとんどとなると、旬さえがないに等しく、養殖はいつでも美味しく食べられると思って良いそうです。
もっとも、ウナギと言うだけで、その姿のせいか食べられらない人がいるくらいですから、ドジョウとなればなおさらでしょう。ドジョウにしてみれば最初からハンディがある以上、主役にはなりにくいのが確かです。

 ドジョウ鍋・柳川鍋

ドジョウの鍋物の作り方には大まかなルールはあるものの、厳格な決まりはなさそうです。ただし、柳川鍋には割いたドジョウを使うことがほとんどのようです。

やはり美味しく食べようとすると、結構手間がかかります。今では「さきドジョウ」として既に開いたものも市場で手に入ります。
そこからも、下茹でして、皮のぬめりを取り、さらに味付けして一度煮ておくのですから、家庭では諦めて、料理屋さんに任せた方が賢明ですね。これは私も仕事でやってたので面倒さはよくわかります。

最近のドジョウ料理で有名なお店は、割かない丸のドジョウも予め圧力鍋などで、柔らかく煮てから使うということですから、骨まで柔らかく食べ易いんですね。
随分前の8月のことです。千葉の御宿まで友人宅に遊びに行った時、友人の地元の仲間の方が、丸のドジョウをごぼうと煮て玉子でとじて持ってきてくれました。最高の差し入れでしたが、その時、手元に日本酒がなかったのが今でも悔やまれます。
贅沢を言えば、御宿近くの大原の地酒「木戸泉」の少し酸のきいた一本があれば、申し分なかったことでしょう。
さて、私は今年まだドジョウにありついていません。近日中に食しに行かねばなりませんね。