鍋料理で満喫
ここに登場する鍋料理は、一般に見ることも聞くこともないような鍋料理ばかりです。しかもすべて「しゃぶしゃぶ」だから容赦ありません。それぞれの美味しさがそもまま伝わってくるだけでなく、ポン酢にはゴールデンかぼすを追加投入するのです。これは大分以外のどこで味わうことができるというのでしょう。
そんな大分特産のしゃぶしゃぶの登場です。
かぼすブリのしゃぶしゃぶ
昨年もこのかぼすブリのしゃぶしゃぶは頂いたのですが、今回はブリの身の切り方がまるで違います。三枚におろして皮を引いた後、サクに取らず中骨を抜いて半身のまま大判に一切れにしています。
鍋にはすでにタップリと入れた大分野菜が煮えていますので、あとはかぼすブリをしゃぶしゃぶとするだけ。
もちろんこの鍋の中には大分の椎茸も存分に入っています。そこに大判のかぼすブリを泳がせると、さっと表面の色が変わり、芯まで火が通らない内に取り出すと、予熱がその後に仕事をします。
このタイミングでいただくと、かぼすブリならではの甘みというか旨味が口の中に広がります。当然にかぼす入りのポン酢も一役買っていることは確かです。すでに鍋の中で準備万端の野菜を巻いて食べると、これがまた絶品に変わります。
かぼすブリのしゃぶしゃぶ、向かうところ敵なしに見えるほどに完璧な旨さ。大分以外にもわずかに出荷されているとは言え、全国区には程遠く、まだまだ大分でしか味わえない鍋料理です。
そこで次の出番を待っていた食材がありました。
「大分味一ねぎ」のねぎしゃぶ
ここで現れたのが「大分味一ねぎ」です。
関東では余り馴染みのない青ネギです。ワケギや九条ねぎよりも小振りで、万能ねぎよりもサイズは大きく、それをきれいに洗って20㎝ほどにカットしてお皿にどーんと盛っています。まさにねぎが主役。
白ネギ(長ネギ)であれ青ネギであれ、ねぎが主役の料理といえばほとんどが「ぬた」。まれに焼きネギのような食べ方もしますが、先ず主役になることはありません。
ところが、こうしてしゃぶしゃぶで食べると、一気にネギを消費します。普段は薬味としての出番しかないようなネギが主役になるのです。
この大分味一ねぎのしゃぶしゃぶの薬味にネギが必要かどうかはシャレにしかならないので、皆さんの好みに任せるとします。
青ネギをしゃぶしゃぶで食べようという発想に頭が下がります。単純に熱々の茹でネギを食べると思えば、ぬたにする前のネギをどう食べるかですから、ポン酢であれ、ゴマダレであれ、出汁で割った酢味噌でもありなのは頷けます。
さらに、このネギを先ほどのかぼすブリをと合わせることで、さらに最強になります。両方をしゃぶしゃぶとやり、ネギをかぼすブリで巻く。
大分県には失礼ですが、手近な青ネギで試してみて損はありません。しかも、よほどのネギ嫌いでない限り、ハマること請け合いです。
カジキマグロのしゃぶしゃぶ
〆で現れたのはカジキマグロでした。最初に皿に盛られた姿を見たみんなの第一声は「海老せんか?」でした。大きな海老せんが重なり合って出てきたとしか思えませんでした。写真を見てもらえば同感してもらえるのではと思うのですが…
冷凍のまま薄く大判にスライスして、これをしゃぶしゃぶでいただこうと言うのです。そしてこれは「笑和や」さんのオリジナル定番メニューだそうです。これについては大分特産の食材ではありませんが、大分特産のアイデアです。
普段は一人前1,900円で提供しているそうで、人気メニューの1つになっていると聞きました。この発想はすごい。こんなメニューを考えだしたことに敬意を評します。
もちろんこのカジキマグロのしゃぶしゃぶ、見た目だけではありません。味も申し分なく、できるならまた体験してみたい演出と味わいでした。ただ困ったのは、これほど次々に攻撃されては片付けるのに骨が折れること。いやいや、正直なところ途中で降参でした。
かぼすブリ、大分味一ねぎ、そしてカジキマグロ。
手強い乙類のゴールデンかぼすサワーとこの食材の数々には本当に感心しきり。打ちのめされた懇親会は、白旗を掲げる頃にちょうどお開きの時間となりました。
大分県の職員の皆様、笑和やのお店の皆様、大変お世話になりました。
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