この記事の目次
EH酒造株式会社・信濃の国酔園
2002年11月1日、EH株式会社(エクセルヒューマン)は、江戸時代末期より続くこの酔園の伝統を引き継ぎ、「EH酒造」として新たな酒造の歴史を歩み始めました。

「鬼かん」の「かん」はどういう意味で付けた名前ですか?と私が尋ねると、
私はてっきり「燗をつけると最高にうまい」という意味かと、勝手に想像していただけに大きな勘違いでした。
試させてもらうと「鬼」というイメージからはほど遠く、本当に優しいお酒です。吟醸の香りも穏やかで、旨味と甘味が渾然となったようなタイプです。今回の酒蔵一押しのお酒だけのことはあります。ただ、気軽に買って飲める価格でないことは確かです。この折り合いをどうつけるかは私には難しいところ。
株式会社松葉屋本店・北信流
北信州の小布施駅から歩いても7~8分ほどにある酒蔵です。古くからの主名柄は「吉乃川」だったはずです。しかしいつの頃からか「北信流」のブランドを新たに立ち上げて、もう一つの柱にしていったようです。
どう説明すれば良いのでしょう。これ、8年貯蔵酒です。蔵内でそのまま常温で保存しているということです。話をうかがううちに「こんなお酒になっちゃいました」という軽いノリで通常販売しているとしか思えないほどです。
なんと勿体無いというか有り難いというか、1,650円が3,000円でも通りそうな出来栄えになっています。日本酒度+9という数字は熟成貯蔵の間に随分とまろやかにこなれて来て、辛口とはっきり感じることはなく、旨味が全面に現れていて、「旨辛口」という表現はピッタリです。この日はこのお酒を飲みに来ただけでも満足。東京にはどこにも出荷していないそうですが、唯一、新橋の信州おさけ村では扱いがあるということです。
株式会社今井酒造店・若緑

若緑本醸造
・ 価格 1,619円(税抜)/1.8L
本醸造でこの価格とは驚きです。仕込水は千曲川の伏流水で柔らかな味に仕上がっています。
「味本位の酒造り」ひと筋に、とホームページにあります。丹精込めた酒造りで、味本位で造る。本醸造・純米・吟醸の生産だけとあるので、普通酒は造ってなく、その中でこの本醸造をこの価格で出荷してくれているとは見事なものです。