琵琶湖畔・長浜 この町はやさしい

2017長浜 (15)

滋賀県の長浜駅を東に出ると、駅ビルの他にも駅前ロータリーの向かい側のショッピングモールが目に入ってきます。どうやらこの長浜の町は西側の琵琶湖方面よりも、東の方が町としては拓けているようです。

2017長浜 (14)
この日は長浜の花火大会開催日。

金曜日といえども、14時を過ぎた町のは、花火の前のアイドリング時間に違いないと思えるほど静か。

駅ビルの隣のショッピングモールを覗くと、土産物売り場に並ぶのはやはり佃煮。さもあろう、しかし「鮒ずし」はありません。
スマホの電池の残量も気になりながら、暑さに参って一息入れたいと思って歩いていると、駅ビルの入口にカフェがありました。

「休憩無料、冷水無料、スマホの充電自由に使いください」といった看板がある。文言は正確でないですが、観光客にやさしく声がけしてくれているお店です。

寄らせてもらうことにして、当然、コーヒーもいただきました。

広い店ではなく可愛く落ち着いた店作りで、安心感と和みのひと時を提供してくれます。

「すみません、充電させてもらってます」
「どうぞご自由にお使いください」
「花火の時間はやっぱり賑やかになるんですか?」
「はい、5時くらいになるとここの前も人で一杯になります」

2017長浜 (1)

花火の時間にこの町を見てみたい欲求にかられました。

だけどそんな人出に太刀打ちできるほど元気が残っているわけもなく、話だけで想像することにしましたが、人で溢れてもこの町なら…という優しさを感じるやり取りでした。

きっとこの町はやさしい。

駅の改札に向かいながら、「ご自由に…」とある小振りの団扇を手にして、花火に集う人たちが増え始めた駅構内を嬉しく思う余裕がありました。

さあ、長浜の喧騒はこれから。
飲むにはまだ早いし、旨い地酒は次で探しましょう。
彦根に向かいます。