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福豆より恵方巻き
私のようなへそ曲がりは、2月3日と言っても全く「恵方巻き」に興味を示すことはないのですが、今ではまるで常識のように世間で見るようになりました。元々の大元は、大阪の限られた花街での習慣だったらしいです。それがいつの頃からか、関西方面では馴染みとなっていたようですが…。そもそも日本全国どの一般家庭にも、町にも村にも、そんな風習はなかったはずです。
しかし、もう10年以上になるのでしょう、目のつけどころが上手いコンビニがキャンペーンとして仕掛けたところから、ジワジワと当たり前のことのようになって、全国に定着してしまったと聞きます。おそらく豆まき用の福豆の売上よりも、恵方巻きの売上の方が遥かに上回る節分になったことでしょう。
いろいろな業界が売上拡大のために事あるごとに、私たちに罠を仕掛けてきます。うまく行けばさらに輪をかけて来ます。そこからブームにまでなり、行事にまでなると、私たちはまんまと手のひらに乗せられたことになります。
まんまと乗せられたと思われようが、売ってしまえば売ったもの勝ちですから、ブームに乗って商売に繋げた人が成功者となるのです。
ブームから定番
もちろん、ニッカさんが指を咥えて見ているだけということはありません。さらに、こんなに原価率が素敵なドリンクを居酒屋が放っておくはずもない。売り方は様々あれども、いまや居酒屋の定番メニューの1つになっています。
「食べたい」という目で恵方巻きに興味はない私ですが、「何が並んでいるか」ということにはいささか興味があります。今年は何が登場するでしょう。
実はこの時期に私が夢中になるのは、福豆の方です。これをカリカリとやりながらビールを飲むことが好きなのです。毎年我が家には1月の終わりから2月にかけて、豆だけは豊富に揃うことになります。柿ピーと一緒に混ぜてもよく合うため、要は安上がりということです。これからは、ウィスキーハイボールと楽しむのも手だなと思えば、お陰で、こっちの方はまんまと乗せられているということになりますね。