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まるでアイドル?
最近まで私が仕事をしていた店に、ある女性の従業員さんがいました。
仮にYさんとしておきます。
その店のお客様の多くが、Yさんに会いたくてきています。
いつも一番人気で私がお客様でも、同じく会いに通うかも知れません。けれど、立場上、明言はしないでおきます。
くれぐれも、キャバクラではありませんよ、居酒屋です。
容姿もすごく素敵で可愛い女性ですが、一番の魅力はそこではありません。
容姿もすごく素敵で可愛い女性ですが、一番の魅力はそこではありません。
お客様はよく見ています。
表面上の笑顔や形式上の頷きはすぐに見抜かれます。
私たち従業員の本質は、お客様に、たちまちに伝わってしまいます。
マニュアルだけでは長続きしないことを知っておく方が賢明です。そもそもマニュアルとは最低限のお約束。失礼にならないための、お決まりです。
Yさんの接客は当たり前のように見えても、誰もが見習い、実践できるようなレベルではありません。根っこの部分の本質が違いますから、簡単に真似は出来ません。
そんなお客様を、自分を目当て(これはYさんの意図ではありません)に通わせてしまう実力は、Yさんの本質に起因していることは確かです。誤解を招かないように言っておきます。
Yさんは女性であることを売りにしたり、恩着せがましい接客は絶対にしません。
もう少し思わせぶりに
Yさんは40代です。
ですから大人です。娘さんもいます。つらい思いも人一倍しています。
そしてYさんの可愛さは、大人の可愛さです。
誤解を招かないように加えると、Yさんのファンは男性だけではありません。
女性のお客様はみんなYさんが大好きです。
おばあちゃんから子供まで。むしろ女性のお客様の方が、Yさんの本当の魅力をわかっているかもしれません。
私から彼女に常連のお客様が「もうすぐ誕生日だよ」と伝えると、どうやってお祝いしようかと真剣に考えてくれます。お金をかけるのは簡単ですから、そうではなく、その人の心に伝わるように、何が好きか、どうすれば喜んでくれるか、一生懸命です。
「次に来てくれたらこうしようね」と準備をしてくれます。
初めて来店されてたお客様でも、会話の中からそのメンバーの一人が今日が誕生日だと知ると、すぐに教えてくれて、「何をしてあげる?」と忙しい時でも一緒に考えてくれます。
また別の日。
「◯◯卓のお客様は地酒が好きみたいですよ」と伝えてくれて、「良いお酒を勧めてあげてください!」と指示までくれます。間を置いて私が行き、地酒の話題を持ち出すと、そのお客様が喜んでくれたのは言うまでもありません。
「◯◯卓のお客様は地酒が好きみたいですよ」と伝えてくれて、「良いお酒を勧めてあげてください!」と指示までくれます。間を置いて私が行き、地酒の話題を持ち出すと、そのお客様が喜んでくれたのは言うまでもありません。
まだまだありますよ。
でも、今回はこれくらいでやめておきます。