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館山 渚の駅・渚の博物館
木更津から南に下れば、内房線と並んで海岸に沿って進むようになります。
マザー牧場ヘは寄らず、富津も過ぎると神奈川県の三浦半島・久里浜へのフェリーが発着する浜金谷。
そこから鋸山を仰ぎながらトンネルに入って先に行きます。
館山に近づいてくると沿道に建物が目立つようになります。
ところがシャターが降りたままで人の気配がない商店だったり、看板が外され広い駐車場が寂しいマーケットのあとが目につきます。
珍しく人がいそうなのは、4~5台ほど車の留まっているコンビニだけ。たまに見かける飲食店さえが営業してないように見えます。
なかなかに人の生活は厳しそうです。
なかなかに人の生活は厳しそうです。
街並みを通り抜ける手前にあるのが「渚の駅たてやま」。
14:00頃でしたが、広い駐車場が平日なのにそこそこ埋まっています。
黄色い帽子をかぶった小学生たちもバスで登場。
500mほどある長い桟橋の先の沖合に停泊している白い船の見学に行くようです。油回収・浚渫船だと説明がありました。
大きな水槽で魚の様子を見ることができたり、別棟の博物館では和船の中型船や小型船が何艘も展示され、漁師さんたちの生活がわかる展示もあります。
ちょっとオシャレな展望レストランが用意されていて、子供連れで半日楽しむには絶好の場所のようですよ。
城山公園・館山城
渚の駅からほど近いところに城山公園があり、そこから山の頂上に館山城があります。下からもその白壁が鮮やかに緑の上に映え、静かな佇まいが分かります。
見回したところ、車で途中まで登れそうなので、意を決して行ってみることにしました。
そこそこの高さの場所に狭い6台ほどの駐車場がありました。
小さな看板には「体の不自由な方、お年寄り、茶室利用の方専用」と書いているではありませんか。
他には一台も留まっていません。
そうだ、我々もシニアではないか!と躊躇いながらも、都合よく仲間入りすることにしたのは、まだ自覚が足りない証拠です。
意外に急な階段を登りきると、開けた台地の正面に城が見えてきました。どうやらここは城郭様式の博物館だそうです。1982年竣工とあるので、できてから34年ですね。いい姿で建っています。
城の横を過ぎて行くと、眼下に館山の街が一望です。
上の写真が城よりも北の写真。真ん中に見える薄緑の屋根の建物が、先程の渚の駅。それよりも右手の方が館山の中心街です。
そこから左に伸びるのが約500mの桟橋です。
遠くから眺めると、かなり個性的な造りなのがよくわかって面白いですね。
次の写真が城より西側。
海の向こうに薄ぼんやりと見える陸地は伊豆半島です。
左手に見える広い平地が、海上自衛隊館山航空基地。
やはり館山は南房総の要衝なのでしょう。
東京湾の入口の町、館山。
南房総の要としてのこの館山の町が、思いの外寂しく見えてしまったのが正直な感想です。
地方都市が苦しむのはここも例外ではなかった。
さて、そろそろ山を降りる時間です。