南房総 白浜から勝浦 海が運ぶもの

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 ローズマリー公園

館山から西へ進めば洲崎灯台。
そのまま海岸線を南へ回って白浜。
紀州和歌山と房州には同じ地名が点在しています。
これにはやはり訳がありそうですが、今回は控えます。
海岸沿いの道路よりも高い砂の壁が南側の海を隠して、 北側にはゴルフ場が順に並んでいます。東京方面からのお客さんを待っているのでしょうね。歩く人など見かけることもない。千葉の豊かな自然と人の居場所は簡単には結びつかないのかなと考えてしまいます。

2016_09ローズマリー公園 (10)

更に進めば千倉。
岩場の混じった海岸が広がってくれば、もう外房。
そこに現れたのが「ローズマリー公園」です。

2016_09ローズマリー公園 (2)

イギリスの古い町を模して造ったそうです。最初は敷地全体にローズマリーを植えていたのが、今は一部に残るだけ。無理もないでしょう。その点だけは企画倒れですね。

2016_09ローズマリー公園(12)しかし、全体の建物が醸す雰囲気は見事なものです。何年か経ち、幸か不幸か手入れが十分でなかったおかげで、熟成感が良い味付けになっています。

あえて日本酒に例えるならば、買ったまま飲み忘れたお酒が半年ほど経って部屋の隅から出てきたような感じかな?というところ。

敷地の真ん中が軽食と売店の建物で、残念ながらこれが景色には余りにも不釣り合い。ですから写真はナシです。さらに、千倉がクジラで栄えた町だったそうで、ここにはクジラを使った軽食がいっぱいです。土産物も当然、クジラに関するものが多いのですが、この公園にはどうにも似合いません。
ともかく、背に腹は変えられず用意した建物にしか思えないところが、辛いところですね。

 江見の千年磯 鴨川オーシャンパーク

相当に個性的な建物です。
同行の友人の一人は「頑張ってガウディ風にしてみたものの失敗しました」というところかな、という評価でした。

2016_09江見千年磯 (1)

夏休みならば、この鴨川オーシャンパークという場所の下には子供たちが水に入って遊べるようになっています。
写真の向こう側の海側が玄関のようです。
1階は土産物屋、2階はレストランになっていて、土日ならば人も多いことでしょうね。ここの売店にも、これまで何ヶ所かで見た
「千葉しょうゆサイダー」を置いていました。
ところが私には、これを買って飲む勇気がどうしても出ないのでした。うっかり写真にも収めなかったのが少し心残り。
さて、そろそろ夕暮れ時です。
昼から目をつけているものがあります。
  • 岩の井 上撰 (千葉・御宿)
  • 腰古井 純米 (千葉・勝浦)
やっとここまで来ましたよ。
やっと、お酒まで辿り着くことができました。