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地元のために立ち上げたブランド
越後髙柳さわがに 純米酒

- 新潟県(髙柳)産米
- 精米60% AL度15.0度
いつものように新潟の友人が送ってくれた地酒。
なんとも可愛らしく微笑ましいラベル。
感想を少し記しておきます。
米の味と麹の香りが混じり合って、口に広がり、辛口ではありながら、独特の甘みを感じます。それはまさしく四段仕込みのお陰かな?とも思うのですが、全体的には穏やかで飲み飽きしないお酒です。
柏崎市髙柳 石塚酒造株式会社
蔵元のホームページから引用:
昨年好評を頂いた越後高柳ブランドの第二弾「越後高柳さわがに」が販売開始になりました。昨年同様に、使用する原料米はすべて高柳産。もち米四段仕込みを行い、濃厚な旨みがありながら、もろみの低温管理と酒米「五百万石」による雑味のない透き通った味わいになっています。
この石塚酒造株式会社は一番の主銘柄が「姫の井」。昨年にブランドとして立ち上げたのが「越後髙柳」で第一弾の本醸造がスタートだったようです。地元の高柳町を盛り上げようと、全て地元にこだわって造ったお酒で、その時は1000本限定とありました。
四段仕込みから考える
そんな中で今年(2017年春)に発売になったのが「越後髙柳さわがに純米酒」ということで、友人はそれを送ってくれたのです。これもきっと希少品ですね。そして私はそれを冷蔵庫にそっと隠し持ち、この秋に試したのです。
以前に福島の「ロ万」というお酒の紹介でも取り上げた「もち米四段仕込み」がここにもありました。流行りというわけではないはず。しかし、わざわざ四段仕込みにするには必ずわけがあるはずで、おそらく甘みというか旨味というかが違ってくるのだと思います。ロ万の蔵人さんも「もち米」の甘さが加わることで独特の甘みになると言っていましたから。
辛口ばかりがもてはやされた時代からゆっくりと変わってきています。最近の試飲会に堂々と「甘口酒」が出品されていたり、辛口をことさらに謳わなかったりと、全体の流れが旨い酒に傾きかけているのかも知れません。
淡麗辛口一辺倒から華やかな吟醸香一辺倒になり、その次に向かっていることは間違いありません。今や大手のメーカーまでが「ひやおろし」を発売するようになりました。これは「ひやおろし」が売れているということに他ならない証拠です。
どうしたって流行には左右されます。
日本酒が新しく向かう先はどっちでしょう?