居酒屋に予約する時のヒント

以前には居酒屋の店側の宴会予約の大切さを少し紹介しましたが、今回は、お客様側の上手な予約の仕方を紹介します。
宴会コースでの予約ではなく、しかも大人数の席予約でいい時のヒントになれば幸いです。

この記事の目次

居酒屋に、なぜ予約する?

3~4人ならともかく、10人を超える人数ともなれば、居酒屋にフリーで行って入店できるかどうか分からないことも多いのは確かです。何人で行ってもいつでも入れるなんて店は、そもそも満足できる店とは程遠い可能性があります。
幹事の方の馴染みの店ならば、店主(店長)と相談することができます。しかし、よく知らない店での予約となれば、気が重くなることでしょう。

ある程度の人気店であれば、大人数の席予約さえ受けてくれない場合がありますからね。実際に幹事さんが悩むのは、「当日の時間直前まで人数が確定できないから」というのが一番の大きな悩みのはずです。コースで予約したは良いけれど、いきなり3人も減っては、その分のキャンセルは難しいですから、参加した人数で割らなければなりません。1人4,000円のはずが、5,000円になってしまっては、幹事さんの責任問題にされかねません。

これほどに、幹事さんというのは悩みが多いものなのです。人数が確定しないのに、人数分のコース料理はリスク以外の何物でもありません。結局、気の弱い幹事さんは、「人数の減った分は自分が持つしかないな」と諦めてかかる場合もあります。しかし、店の人と相談して、本来は3,000円の割安コースを4,000円として出しもらって、参加者からは4,000円集めるのも心苦しいものです。

要は、大人数が人数の確定なしに、予約の時間に入店して、満足の時間を過ごすのは、意外と難しいものですね。従って、その負の面を解消すればいいだけです。

店はどうして欲しい?

居酒屋のような店はどうして欲しいか?それを理解すればいいだけです。店の本音は、予約して欲しいのです。たとえ席予約であれ、宴会コースであれ、席が埋まることの保証がほしいのです。一番困るのは、人数が確定しない大人数の席予約です。不確定な人数に席を空けておくだけでなく、20人ほどでのいきなりの来店で、料理を一気に頼まれることで起こる、まるで読めない混乱への突入なのです。

なぜコース料理にしてくださいと言うか。これは客単価を欲しい面もありますが、来店時に料理をスムーズに提供することの方が大きな意味があります。20人で来て、バラバラに頼まれたら、提供時間はどうなるかわかりません。大人数の席予約では、来店後のオーダーでその内に「ゴーヤチャンプルーはまだ?」と催促が入ります。もしくは他の席のお客様から、「ずい分前に頼んだ細巻きの三種はいつ来るんだ!」と、苛立ちながらの問い合わせも出てきます。

店としては、バランスよく、計画的に料理を提供できれば、その間をうまく次に繋げることができるのです。とにかく「不測の事態」が最も対応しづらく、料理の提供でお客様に迷惑をかける事になります。

そこを解消する手段があれば良いのです。そしてここからは、お互いのメリットを共有する方法を提案できれば、妥協点は見つかります。

お互いのメリット

居酒屋への予約で、お互いのメリットから見ていきましょう。

お客様の要望:
- 人数は前後して不確定でも予約したい
- コース料理だと人数が減るとキャンセル分の持ち出しがイヤ
- ある程度好きな料理を注文したい
- フリーで入ったと同じ料金にしたい

店の要望:
– 人数は不確定でも予約は欲しい
– コース料理でないと対応が難しい(人数の変更など)
– どんな注文が入るかわからないから準備ができない
– 待たせないで、ある程度の単価は欲しい。

私がこうあげたことは、お互いに明らかにすることはほとんどありません。しかしながら、特にお客様の側から、遠慮なく店と相談することをおすすめします。その時に、こうしたいんだけど、とこういった要望を話すことです。案外に、遠慮している方が多く、私は予約の電話を頂いた時や、予約でご来店いただいた時に、細かく詳細まで伺うことがほとんどでした。

どうしてほしのか?をできるだけ聞き出そうとしました。ですから、店への要望は遠慮することありません。言いたいだけ言った方が後で役に立ちます。すり合わせこそが予約をした時間の満足に繋がります。譲れない要望と、できればという要望と、はっきりと決めておくことです。

お客様の想像以上に、店は親切に相談に乗ってくれることでしょう。もしもそうでない場合は、予約そのものをしないほうが賢明です。ろくな結果にはならないことでしょう。これは確かです。自分も要望ばかりを通そうとする店は、選ばないに越したことはありません。後悔しますよ。

私からの提案

席予約の時に検討してください。予約人数×1,000円。これを一度、頭のなかで整理してみてください。20人での予約の際、1,000円×20人=20,000円。私の提案はここにあります。1人幾らではなく、総額で20,000円の料理を注文するのです。人数が変わろうと、支払う金額は一定です。

席予約をしたい際に、1人1,000円の料理を注文することを考えてみてください。注文する時には、数の決まったものではなく、多くでつまめるものを中心にしながら、欲しい料理は遠慮なく言うことです。刺し身がほしい、焼きとりが欲しい、鶏唐揚げが欲しい等。20人で予約して16人になっても、1人1,250円です。負担は大して変わりまえせん。

ここがヒントです。

店にしてみれば、最初に用意すれば良い料理は決まっています。しかも人数関係なくでうから、予め用意することが簡単です。お客様の方は、来店すぐに料理が出てきます。追加で欲しい物のを注文する頃には、急がなくても間に合う状態になっています。

私の経験から、こうした予約をもらうようにして、自分が困ることもなければ、クレーに繋がるようなこともありませんでした。先ずは相談してみることです。繰り返しますが、相談にもならない店は、切ってください。利用しない方が良いです。お客様の要望に寄り添わない店は、残念ながら満足できないはずです。

さあ、これを参考にしていただいて、予約をした時間を満足に繋げていただければ幸いです。