松本城の美しさや見どころは沢山の人たちが紹介しているでしょうから、そういった詳細は省きます。
せっかく近まで来ているのに、この天下の名城を見ないで帰るのはあまりに失礼。ということで、雨上がりの朝、訪ねることにしました。
松本城は国宝だったのですね。
実はこの日の朝、7時に長野南部で震度5の地震があったのですが、私たちのいた松本ではさほど揺れず、幸いにも全く影響なくここまでやって来ています。
松本城は城郭のみならず、周りを取り巻く公園から、しっかりと手入れされています。そして公園の見取り図にはカメラのマーク入りでビュースポットがたくさん表示されているのには驚きました。
しかし、それよりも驚いたのはお堀の鯉たちです。良いか悪いかはともかく、人懐っこいのか、人馴れしているのか、単に餌付けされているのか、辺りに近づいただけで次から次に寄ってきます。お堀の水がきれいなので、意外に浅いことまでわかりますから、鯉たちからも人間をよく見ることができるはずです。
他でも似た光景は経験したことがありますが、全く別物に感じました。
その広い堀端に、寄ってきては、人が歩くのに合わせて、鯉は岸辺を付いてくるのです。
きっとこれは市民の皆さんに日頃から大切にされている証なのでしょう。
観光客を含めて、鯉をいじめる人はいないことを物語っています。市民の方たちは、わが町に誇りを持ち、本当に愛しているのでしょうね。
松本城を代表にしてのわが町を。
まだ10時前で、観光客も疎らな時間帯。
静かに佇む松本城を観ながら、松本の方たちを勝手に想像して歩いていました。