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お馴染みの店
誰しも、長く通える、あるいは通っている居酒屋があるでしょうし、また欲しいと思うことでしょう。
私が勝手に想像しているだけではないと思います。
居酒屋(飲食店)の数は増えすぎるほどに増え、今は全盛期ではないかと感じる部分もあるかもしれません。利用する側の選択肢が増え、さぞ選び放題に思えますが、私には衰退期に入って、かなり進行しているように見えます。新しい店で、「通ってみたい」と思う店に出会うことが殆どありません。
10年前まで酒場の中心だった団塊の世代が現役を去り、同じ頃から若者の酒離れは、深刻なほどに顕著化しています。同じくこの10年、注目されている低アルコールの市場もこの流れの中にあります。
きくところによると、酒離れの若者たちは、決してアルコールを口にしないのではなく、「酔うことがイヤ」なのだと言います。
私よりも前の世代からよく聞いた「酔うために飲む」という定義は、もう成り立たない時代なのですね。
求められる店になるには
すでに、お客様の求めている利用動機が違う以上、旧態然とした居酒屋経営で成り立つわけがありません。今後、中心となって進行していく世代に合わせたり、提案したりが必要です。だからこそ、居酒屋業界、飲食店業界そのものから「変わる」ことが避けられない事実であることを、受け入れなければなりません。
- 高くても珍しい物を用意すればいい
- とにかく安く出せばいい
- 店の内装を工夫すればいい
- 独創的な創作料理が欠かせない
- 新しいサワーかカクテルを提案する
- どこよりも新鮮な魚を仕入れる
- 産直野菜で差別化する
- 評判の地酒を揃える
- 腕の良い板前を入れて、少し安く料理を出す
などなど、幾つか思いつくものを並べてみました。
そして、どのアイデアの中に正解がありますか?
私には残念ながらこの中に正解はないと思えます。
あながち間違いとは言いませんが、思うような成果は得られないはずです。
何故なら旧態然としたところから脱していません。
何故なら旧態然としたところから脱していません。
私の答えは1つです。
「人」が変わらなければ、いや、本質に戻らなければ解決しない。
親父です。
女将です。
従業員です。
正社員かアルバイトかは、全く関係ありません。
ここに生み出される価値こそが、居酒屋を救うと確信します。しかし問題は、提供する側と利用する側の両方にあります。
ここに生み出される価値こそが、居酒屋を救うと確信します。しかし問題は、提供する側と利用する側の両方にあります。
果たして「人には金がかかる」ことを、お互いにどう折り合いをつけるか。