Yさんの話 もう少し明かしましょう

 Yさんのもう一つの話

飲食店というのは、旬の食材にはかなり敏感になるものです。

季節に応じて、何を用意して調理すればお客様が喜んでくれるかを考えるのは、楽しいものです。さらに季節ごとの行事や、祭りもあり、それに合わせてアレコレと企画することもあります。

しばらく前ですが、Yさんはバレンタインに合わせて考えてくれたことが、これまた素敵でした。私が指示をしたわけではなく、お客様が喜んでくれることを、いつも考えているからこそ、目をつけていたのでしょう。

店で使う必要がなくなった新品の猪口がたくさん物置にありました。

「バレンタインにこの猪口を使っていい?」と聞いてきます。
「もちろん良いよ。」
この猪口にチョコを入れてお客様にプレゼントをするのです。
3~4種類の小さなチョコを入れて200セットほど用意するのですから、チョコと袋、リボンを揃えるだけでも面倒な上に、ひとつひとつ丁寧にラッピングするのは更に大変な手間です。

 チョコだけでは足りない

Yさんは随分と時間をかけて、ほとんど一人で用意してくれました。私の出る幕は何一つありません。
そして、あろうことかチョコだけでは事足りず、更なるサプライズをYさんは考えていたのです。しかも、同僚の女の子と二人揃って。
小さめの写真を載せておきますが、プライバシーの問題もあるので、画像も小出しです。
メイドYさん
くれぐれも、メイド喫茶ではありませんよ。居酒屋です。しかも私が頼んだわけではありませんからね、くれぐれも。なんとメイドのコスプレでご主人様にプレゼントしようという狙いです。
異論や好みもあることでしょう。
しかし、私が想像したよりもはるかに多くの人たちが喜んでいました。

笑顔や照れ笑いや、驚いた表情や、様々です。もちろんチョコは女性のお客様にも差し上げます。女性のお客様の中には、「私も着たい!」という人もいますから、この方がむしろ驚きです。

人によっては来店するなり
「どうしたの!店間違えたかなあ。」といいながらも嬉しそうです。

「いつから制服が変わったの?」
お客様に理由をきかれると、Yさんは上手いものです。

「店長の趣味なんですよ!」と、まんまと私のせいにしてしまいます。
やり過ぎというご意見は、そっと脇にしまっておくとして。
いずれにしても、お客様を喜ばせて、楽しませるには、時に意表をつくことも大切だと教わりました。とにかく、感心しきりのバレンタインデーです。

※ 気の優しい彼女は、私への義理チョコも少しだけ特別にしてくれてました。

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