2018長野の酒メッセin東京品川 その1

 今年も長野の酒メッセ

2018年5月9日に東京の品川のホテルを会場として、「2018長野の酒メッセin東京」が開催されました。

小雨模様のやや肌寒く感じる午後、高輪口の長い坂を昇って会場の入口までたどり着くと、すでに日本酒の香りが届いてきます。受付の途中から期待が膨らみます。業界関係者は1,000円、一般の方も2,000円ですからかなりお得感のある試飲会です。

主催は長野県酒造組合
長野県は全国都道府県で一位の新潟に次いで、第二位の酒蔵数がある県です。日本酒好きの方が多い県でもあるでしょうが、やはり美味しい湧水とお米に恵まれた県でもあるためだと思います。

会場に入りましょう。

昨年は夕方に来たので、一般参加の方が中心だったせいか今年よりも若干人が多かったように感じます。しかし、今年は業界関係者のみの時間帯で、各蔵の方々と話をする時間を多く持てそうです。
そこそこに広い会場なのです。ところが隙間がないほどにビッシリと埋まったブースの熱気は見事なほど。そして昨年もそうであった通り、今年も各蔵元の地元で愛されている一般酒を皆さん出品してくれているのが殊の外有り難い気持ちです。

 善哉酒造株式会社・女鳥羽の泉


松本市の酒蔵です。主要銘柄が「女鳥羽の泉」なのですが、全国銘柄とは言えず、申し訳ないながら私にもまだまだ馴染みが薄く、昨年も出展されていたのを思い出した程度でした。
ここで一番に目についたのが「女鳥羽の泉・純米古酒十七年」。先月の長期熟成酒研究会の試飲会の時を思い出してして、またこの古酒にはじめから釘付けでした。17年とは思えないこなれた優しい味わいになっていて、やはり魅力一杯です。
・アルコール度 16
・日本酒度   ±0
・精米歩合   65
・使用原料米  美山錦
・価格     2,858円(税抜)/720ml
純米酒もにごり酒もいただかないままで心残りでした。何と全部で62蔵が参加しているのです。正直なところ一軒一軒でじっくりと話し込んでいては十軒も回らないうちにタイムオーバーになってしまいます。

 岩波酒造合資会社・岩波

こちらも松本市の酒蔵です。

無濾過岩波零ノ参式 普通酒
この価格このスペックがどうにも特別なレギュラー酒です。
・アルコール度 15.3
・日本酒度   +1
・精米歩合   70
・使用原料米  ひとごごち20%、一般米80%
・価格     1,780円(税抜)/1.8L
岩波酒造合資会社のホームページより引用:
麹米に安曇野産ひとごこちを贅沢に使用し、炭濾過せず、酒本来の色、香りを残し低温で熟成させたレギュラー酒。
旨口で円やかな仕上がりになっており、コストパフォーマンスの高い日本酒。冷から燗まで表情の違いもご堪能ください。
本醸造ではないということはアルコールの添加が若干多いのでしょう。ところがこの価格が一般的な佳撰と比べても税別で100円ほどしか違わないところがすごい。要はこのお酒を無濾過にせず低温熟成させてないのが「佳撰」だということでしたので、わずかの価格差でこの特別感はたまりません。
名前の表記にある「零ノ参式」の意味をきくことができなくて、謎のままなのがゾワゾワとして落ち着きません。詳しく教えてもらう機会をいつか持ちたいものです。

 美寿々酒造株式会社・美寿々

塩尻市の酒蔵です。
私が注目したのは美寿々本醸造生原酒
・アルコール度 19
・日本酒度   +3
・精米歩合   70
・使用原料米  美山錦

・価格     2,200円(税抜)/1.8L

アルコール度の高さからもドッシリとして生原酒ならではのフレッシュ感も備えた印象深い一品です。今回は試さなかった通常の「本醸造酒」はこの酒に加水して調整したのかなと想像しますが、その話は伺いませんでした。スペックが違うのはアルコール度が15というところだけです。価格は1,810円(税抜)/1.8Lですから日常酒には最適のように思います。
アルコール度数19というのは如何にも強烈に高く、日本酒は1度違うだけでお酒の表情がまるで違ってくるだけに、この差をしっかりと味わっておくべきでした。
始まったばかりですが、この先が思いやられるほどに濃密な時間になりそうです。