「長期熟成古酒ルネッサンス2017年」もそろそろ締めに入ります。若者の多い渋谷での開催には、そういう意味もあったのだろうと想像しています。
この記事の目次
山形 加茂川酒造株式会社
至れり尽くせりではありませんか!
【貴醸酒】(きじょうしゅ)貴醸酒は、仕込水の全部あるいは一部に清酒を使用して発酵させることを特徴とした清酒です。この製法は現在の「独立行政法人酒類総合研究所」の前身である「国税庁醸造試験所」が開発したもので、一般酒に比べて味が濃く甘口であることから、食前酒として好まれています。
ここにあるように、貴醸酒とは水の代わりに清酒(日本酒)を使用して造るお酒です。その分原価もかかるので、どうしたって高級酒になってしまうのはやむを得ませんね。
そんな中でこの「古時計」は1972~74年のものをブレンドしています。45年の歳月をじっと我慢してこの日のテーブルに登場したのです。
感動です。
誰もが想像しがちな古酒の独特の香りではなく、鼻先を近づけただけで引き込まれていく魔力まで感じます。いやいや、言葉になりません。今は蔵元にもないという話でした。
千葉 木戸泉株式会社
たぶん最も付き合いの長いブランドだからです。30年以上前に、外房線の御宿駅の近くにあった木戸泉の売店まで、わざわざ買いに行ったこともあります。
その頃から少しずつ姿は変えたことでしょうが、今では「アフスオールドリザーブ」となって商品化されています。
独自製法で造られた長期熟成したアフスですが味わいを一言で表すと一段仕込み濃厚多酸熟成酒です。他では味わえないオンリーワンの味わいを追求した弊社自慢の逸品です。1970年代の原酒をベースにブレンドされたお酒です。-長期熟成酒の1つの到達点を目指して-先代社長が試行錯誤の末、完成させた高温山廃一段仕込みの原酒を長期間蔵内にて熟成させた逸品。時の流れを経た酒は美しく茜色を生み、醇熟した香りとコクを醸し出します。人間の五感をフルに活用して味わってください。全てが日本酒の固定概念を打ち砕くそんな味わいの古酒です。原料名 米・米麹・醸造アルコール原料米 国産米使用精米歩合 70%アルコール度数 17%
まだまだあります
長期熟成古酒ルネッサンスのイベントできちんと紹介できなかったところを、少しだけ書き加えてご紹介します。
活性生原酒のにごり酒・5年熟成? ほぉ~~!
鑑定団
実は「鑑定団」というグループの人たちが、なんと個人で保管している熟成酒を出品してくれていました。
この人たちの集まりには感心しきりでした。
いくつか話を伺うと、日本酒の未来を真剣に考えていて、もう何年もこうして熟成酒のイベントを毎年開いているそうです。
きっと長期熟成酒研究会の個人会員の方たちだと思いますが、こうして皆さんが支えて研究会が成り立っているのでしょう。
日本酒が世界で認められるには、ワインに勝てるものでないといけない。大吟醸や純米大吟醸だけではもう難しい。ヴィンテージのワインにも日本酒の熟成酒は勝てるんだということを見せたい。
さて、私も酒好きの意地を少しでも発揮できるようになりたいものです。
今回のイベント、参加費@2,500円。若い人たちにも知ってほしいからこそ、会場も渋谷にしているのかも知れません。
ほんとうにありがとうございます。
※ 長期熟成古酒ルネッサンス2017年
主催:長期熟成酒研究会
コメント
クリスマス・ピポ様
コメントありがとうございます。
昨年の池袋での試飲会で初めて「長期熟成酒研究会」という存在を知りました。そして今回その研究会主催のイベントがあると知り、友人と楽しく参加させていただきました。
一言で長期熟成酒といっても、限りない個性の数々に驚嘆すると同時に、夢のような時間を過ごさせていただいた思いでいます。
正直、出品されていた月の桂の細かいところまでの記憶が曖昧でお詫びしなければなりません。今後も何らかのかたちで応援を続けたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
「月の桂」他、63by5本を出した者です。
中々、自分好みの味にはなってくれない自家熟成酒。
今回はいかがでしたでしょうか?